したたかに誘惑
- 2008.
- 06.
- 11
- (Wed)
- 15:07
あすま理彩さんの小説です。イラストは石原理さんです。
えらいこと長らく放置しておりましたが、やっと読みました。
んもー、ほんと、買いすぎなのよ(-_-;)
しかもこちらは、書店で引力に負けて購入。
こちらの本は、「したたかに誘惑」と「艶やかに征服」に分かれており、それぞれタイプの違う別なカップルのお話となっておりました。
えーと・・・やおい?(-_-;)
やおいだね?と思って読むと、けっこう美味しいんじゃないかな?と思います。
萌えが合えば、ですけれども。
どんなお話かと言いますと・・・
新聞記者の安藤大毅がスクープを狙う相手、それは誰もが見惚れる美貌のエリート官僚・広重東吾だった!
不正を暴くために接近する大毅。
ところが東吾は、悪びれるどころか淫靡な眼差しで大毅を妖しく誘い始める。
甘い吐息と上目遣い、外見とは裏腹の淫らすぎるベッドでの東吾に、大毅はどんどん嵌っていき――!
エッチ満載♥表題作に加え、同僚のエリート官僚を傲慢に奪い尽くす熱愛「艶やかに征服」も収録したアダルトラブ!!
(『したたかに誘惑』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
石原理さんのイラストと、強気で美人な[受]に惹かれて購入しました。はい。
ええ、書籍裏のアオリにすっかり煽られましたとも!(笑)
表題作「したたかに誘惑」は、そりゃあもう、強気で美人な[受]で、かなり美味しくいただきましたです。好みです。
[攻]は、負けず嫌いのわりには、マヌケなへなちょこ野郎なんですけれどもね。
そんな奴なので、[受]のワナに嵌り、すっかり美味しく食われちゃっています。
でも、へなちょこ野郎の、情に厚い所に惹かれちゃったんだろうなぁ。
二人は同い年なんですけれども、対等というか友達という感じの、その、同い年感が良く出ていて、その辺りにも私の萌えが。
「艶やかに征服」は・・・・「強引に征服」ってタイトルの方が良かったんじゃないの?って思ったほど(笑)
[受]は、クールな外見とは裏腹に、かなり乙女だったかな。
[攻]の猛禽ぶりは、そりゃあもう凄かったです。
仕事はそっち除けという感じですね。[受]は仕事に出られるような体調では無く、[攻]にボロボロにされていました。
したがって、こちらのお話の濡れ場ページ比率は異常に高かったです。
(ていうか、ストーリー上、[攻]は事がハッキリするまで、[受]を職場に行かせたくなかったんだろうなぁ)
かなり嬲られていた[受]ですが、[受]は[攻]の事をずっと想っていたので、それほど可哀相では無いような?(-_-;)このような結果になれば、[受]は大喜びでしょう。それにしても[受]はちょっと鈍いんじゃあ・・・?
そんなわけで、けっこう美味しかったです。ご馳走様(*^-^)
しかしですねぇ・・・何と言うのかな?全てにおいて出来すぎた話、とでも言いましょうか、何もかも都合良くきれいにお膳立てされていて、「さあ!召し上がれ!」というようなお話だったです(笑)
たぶん、深い事は考えずに、萌えだけで読む、というのが正解なのでしょうね。
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37℃
- 2008.
- 06.
- 03
- (Tue)
- 15:37
杉原理生さんの小説です。イラストは北畠あけ乃さんです。
同人誌に収録されていたお話だそうですね・・・オヤジロマネスク?
しかし、オヤジ萌えを期待して読むと、肩透かしかも。
そして、たぶん、若い人よりも、歳を重ねた人向きのお話だと思いました。
こちらのお話、ボーイズラブと言うより、普通の恋愛小説(ただし、男×男)といった趣のお話でした。
良かったです!!ていうか、かなり好き。
これは、また繰り返し読み返しそうな予感。
どんなお話かと言いますと・・・
「悪いんだけど、俺をしばらく泊まらせてくれないか」
銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。
それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。
泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる…
そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。
とっくに終わったはずの関係だ……それなのに…?
静かな熱病のような恋が始まる――!
(『37℃』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
学生時代、お互いに一目惚れかと思われたのに、上手く行かなかった二人。
というか、野田には若杉と「上手く行きたい」という気が全く無かったんです。
野田は、同性に対する性的感情は罪で、罰せられるべきものだと思っていて、自分の中のそういう感情は、決して認められない、認めてはいけないものとして、固く心を閉ざしていました。
それなのに、情欲に負けて若杉と、一線を越えてしまったんです。
ですから、野田は、当然、罰を望み赦されたいと思うわけです。
そして、「同性に対する性的感情は罪」から一歩も前に進めず、情欲に負けた罰だけを望み、向けられた柔らかくて優しい感情を、頑なに拒みます。
若杉は、見映えの良い男で、バイで自由奔放で寂しがり屋。
常に、自分を受け入れてくれる人を求めて流離っています。
そして、野田の熱のこもった視線を感じて、野田の所へ流れ着きます。
若杉は、罰だけを望む野田を開放してあげたい、柔らかくて優しい感情で満たしてあげたい、更に、そんな自分の感情を受け入れて喜んでもらいたい、そんなふうに思ったのでは?と感じました。
そんなわけなので、上手く行くはずが無いんですよね。この二人は。
さてさて。
それから10年後、離婚という結果を生んだ事実を突きつけられて、いよいよ自分の性癖を認めなくてはならなくなった野田。
その噂を聞きつけて、野田の想いを確かめたい若杉。
この方、まだ、愛を求めて流離っていたんですね(涙)
つくづく、若杉は感情と感性の人だなと思いました。
自分の感情や感性を大切にして来て、自分のソレにわりと自信を持っていますよね。
それは、世間にも認められての、仕事の成功にも繋がっているからなんでしょうね。
一方、野田は、理性や理屈の人です。
自分の感情を、理性や理屈で縛る事が出来ます。
ていうか、ヤバそうな感情は、理性や理屈でがんじがらめにして、自分ですら見えないようにしてしまえる・・・みたいなね。
野田は、破綻して露出してしまった己の性癖を認めると共に、若杉が再び現れた事によって、恋情を理解するんです。
柔らかくて優しいもの。それが、過去にも共にあった事も。
良かったよ!気が付いて。
なのに、気が付いたものを手離したく無いという気持ちを認めるとともに、また、手離してしまう事になるかもしれないという不安?
それに苛まれる事になるんです。
これがね、ものすごーくよく理解できる。
歳を重ねてからの恋愛は、背負う荷物が多くなっていますから障害も多くなりますしね。
自分の幸せを追求する事で、誰かを傷つけたり、引き換えにするものも多くなりますし。
だから、いろいろと考えて当然という気がします。
人生のやり直しをするのには、遅すぎるっていうかね・・・。
だから、若杉がね・・・もう、可愛そう。
やっと、相思相愛という状態になったのに、別れの予感に怯えます。
そりゃそうですよね?怯えるさ!野田の性質を考えるとね。
若杉だって、野田の性質や背負っている荷物の事も、理解はしているはずです。
でも、そんな人生は選択しないのがたぶん若杉。ちゃんと腹を括って生きている。
だからこそ、怯えるんだろうね・・・。
安らかな寝顔が、なおさら悲しく思えました(涙)
この二人が一緒になれても、今ひとつスッキリしないのは、両方とも中年だからでしょうね。
背負っている荷物が多すぎる!!
やっぱり、若いうちに質の良い恋愛をしないと!と、オバチャンは思うのですよ。
でも、ちょっとこちらの年齢設定は、話の内容に対して若すぎるような気がしました。
40歳前後ぐらいで丁度良かったような気が・・・。
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それは罪なアナタのせい
- 2008.
- 05.
- 17
- (Sat)
- 23:47
萩野シロさんの小説です。イラストは夏目イサクさんです。
何やらコメディのかほりが漂っていたので、購入してみました。
・・・ってさ、買って読んだのGWくらいかな?
GWに読んだ本、未だに、記事にしきれていないんですけど(-_-;)
それは自分のPCがリビングにあるせいなんだなー。
「何、書いてるの?」って簡単に覗かれちゃうのよ。
困るよねぇ・・・。
どんなお話かと言いますと・・・
ナルシストでちょっとおバカな高校生・斉賀。
自分よりも恰好イイ下級生・夏木の存在を知り偵察に向かうが、その顔を見る前に階段から転げ落ちてしまう。
助けてくれたのは、王子様のように綺麗でキラキラきらめく笑顔の持ち主……こ、これが夏木!?
優しく指が触れる感触さえイイと感じて、動悸息切れ目眩に襲われ、眩い笑顔に見惚れてしまうばかりか、愛しいなんて思ってしまった。
これってまさか……恋!? 書き下ろしつき♥
(『それは罪なアナタのせい』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
「俺って格好いい!」と、堅く信じて疑わなかったナルシストの斉賀が、恋に落ちたとたん、白旗揚げて完敗モードに入り、斉賀の興味はひたすら夏木へと向かい・・・夏木の挙動に一喜一憂し、振り回される振り回される。
斉賀の世界は、夏木王子様中心に回っています。
それが、恋なんだね・・・うんうん。
それだけに、斉賀の一喜一憂ぶりが凄まじくて。
些細な事で、自分の世界の中でアレコレ思い悩んで、舞い上がったり沈んだりと激しい。
王子様のように綺麗でキラキラきらめく笑顔の持ち主の夏木は、王子様ゆえに、数多のスキスキビームをかわし、皆の者と公平なお付き合いを心がけているようなのですが・・・天然のタラシ!?人の流す涙に弱くて・・・
でも、その行為が、幼い頃の母親との思い出からっていう所が、なんとも、切なかったです。
いくら母親でも、高校生の息子には、そんな事、しませんから!
そして、夏木は、モテモテで、来る者を拒んだり受け入れたりするだけで精一杯で過ごして来た為に、自分から人にアクションを起こす、という事を知りません。
相手の気持ちを考えて、自分から何かしてあげる・・・というような?
たぶん、アレだ、自分が考える前に相手から要求されて来たんだね?
だから、相手から何も言われなかったら、それで善しとして、何も考えずに来ちゃったんでしょう。
でもさー、こういう人っていますよね・・・いや・・・いるんだよ。私の身近にも。
こういう人が相手だと、ひじょうに厄介ですね。
そんな夏木に、斉賀は、延々と悩み続けるんです。
この辺りから、もう、切ないです。
そして、斉賀はいよいよキレます。
当たって砕けろ!のまさに体当たり。[受]なのに。
涙ぐましい・・・
なんと言うか・・・意思の疎通が出来ない人っていうのは、いますよね?
どういうふうに言ったら、解ってもらえるのか、悩むっていう・・・。
しかも、夏木くんは、解らないなりに、解ろうとしてくれるんですね。
だから、読んでいて非常にもどかしくて辛かったです。
この辺りで、私は、うっかり現実に引き戻されちゃって(^^;)鬱々としてしまいましたよ。
おかしな二人で、おかしな恋愛模様。
なのに、やたら現実味のある悩みに、切なさ倍増?
笑っていいやら切ないやら・・・ちょっと不思議な読後感。
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シンプリー・レッド
- 2008.
- 05.
- 09
- (Fri)
- 20:44
水壬楓子さんの小説です。イラストは汞りょうさんです。
吸血鬼と死神と悪魔が登場するファンタジーです。
軽めでサラリと読めるお話でした。
雑誌掲載ぶんと、書き下ろしとにお話が分かれています。
書き下ろしは、その後のお話です。
どんなお話かと言いますと・・・
死を司る死神と、永遠の生を生む吸血鬼とは天敵同士。
ところが、怜悧な美貌の死神・碧は、気まぐれに吸血鬼の子供を拾って育てることに。
やがて、身長も体重も遥かに碧を追い越した真冬は、満月の夜、血を求めて甘えるように唇を寄せてくる。
碧は血を吸われるたび、首筋に真冬の抑えきれない欲情を感じて!?
人間界に密やかに棲まう闇の眷属たちのラブ・ファンタジー。
(『シンプリー・レッド』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
死神が吸血鬼の子を拾って育てるという始まりで。
そして、その、吸血鬼の子が、死神を好きになっちゃうというお話です。
ところが、死神にとって吸血鬼は厄介な存在なので、それはマズイというわけです。
その事が、他の死神に知られ、冥界での地位を貶めようとする策略に嵌り、罪を背負う事になり・・・さあ!死神さんと吸血鬼ちゃんの二人の運命は如何に!?
・・・という、そんなお話です。
年下[攻め]です。
吸血鬼の真冬が、可愛いんですよねー。
大学生ですけれども、大人と子供が混在した微妙な年齢が持つ危うい魅力が。
ずっと、子供として碧のそばに居たいけれども、でも、やっぱり恋人になりたい・・・という気持ちがヒシヒシと。
死神の碧は、真冬を育てているうちに、母親が体験するような子育ての喜び、のような感情を知り、もう、真冬が可愛くて可愛くてしょうがないわけですよ。
いやいや〜、こういう感情で真冬を受け入れてしまうんですから、本来であればアブナイ関係のはずなのですが、血の繋がりも無いし種族も違うのでOK!というファンタジー。
お見事!
読み終えてみると、ちょっと都合が良いお話でしたね。
そして、激甘!
母親のような[受け]との甘〜い関係に萌えられる方では無いと、面白みに欠けるお話かもしれません。
ああ!それなのに、結局、碧を助けたような形になった、死神の浅葱(碧を貶めようとした死神とは別の死神です)と真冬の友人の希(←こちらは普通の人間です)との関係が気になる〜。
ひょっとして、続編を書かれる予定があるのでしょうか?
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蛇恋の禊
- 2008.
- 05.
- 02
- (Fri)
- 15:47
沙野風結子さんの小説です。イラストは奈良千春さんです。
『蛇淫の血』の続編です。
すご〜く楽しみにしていたんですよねー。
続編なのに、なぜか、他社から?
良かったです!!ハードなお話でしたけれども。
ずっしり重くてがっつりエロい、もの凄く読み応えのあるお話でした。
どんなお話かと言いますと・・・
平凡な大学生ながら不可抗力によって岐柳組次期組長に据えられた円城凪斗。
常に傍らに控えている、恋人で補佐でもある角能尭秋に支えられ、戸惑いながらもその重圧に耐えていた。
だが、代目襲名を控えたある日、敵対組織に襲撃された凪斗を庇い角能が負傷してしまう。
いつか、自分の為に命を落としてしまうと恐れた凪斗は次第に角能と距離を取るようになる。
心身共に結びついていた二人の亀裂は広がるまま、岐柳組は抗争に巻き込まれて行き──。
(『蛇恋の禊』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
岐柳との養子縁組と代目襲名を控えた凪斗の、なかなか定まらぬ揺れる心と、そんな凪斗の扱いに悩む角能の苦悩。
そんな不安定な心を引きずったまま、大切な人を失い、代目襲名の日を迎え、様々な事件に巻き込まれて行きます。
性急な成長を望まれ、望んだ為に歪み、歪みを必死に押さえ込もうとする凪斗。
歪んで閉じていく凪斗には、どうしてやる事も出来ずに悩む角能。
凪斗の成長を願う角能の親心というんでしょうか?
凪斗の対応について、最初の段階で、角能の判断ミスと言いますか・・・失敗があったように思いました。
そのせいもあったのかな?角能は、最後まで必死で、凪斗の心を取り戻そうとします。
大切な人を奪われ、大切だから角能を遠ざけ、最後に縋れるのは、角能と出会った頃の思い出が塗り込められた「初恋」という絵だけになった凪斗には涙でした。
「禊」とは、「身削ぎ」で、「身削ぎ」とは、蛇の脱皮の様子が由来だと、書いてありましたね。
脱皮と言うより、粉々に崩壊して再生(新生)という感じを受けました。
崩壊したまま凍りついた凪斗を、角能の命がけの炎により、やっと溶かされて再生まで至った・・・というようなね。
角能も、凪斗が最後の心の拠り所とした「初恋」という絵と、自分の身を、引き換える事が出来て良かったです。
って、冷静に言っている場合じゃないよ(-_-;)無謀すぎるよ。
それだけに、角能の苦悩に涙。
これで、やっと、唯一無二の関係になれたんだなぁと、シミジミと思いました。
ところで、触手があるらしいと聞いていたのですが、夢の中での妄想めいたお話なので、それほどグロくもエロくも無かったような気が。
想像力の欠如?苦しそうではありましたが・・・。
ていうか、私、蛇については、けっこう可愛い!という感情を持っているので(-_-;)
(動物園の触れ合いコーナーでは、アオダイショウとか触りまくりで、腕に巻きつけたりとか)
円城凪斗と岐柳凪斗と脱皮した(?)岐柳凪斗が出てくるこちらのお話、ある意味、美味しいお話でした。
可愛い凪斗と、妖しい凪斗と、少し大人になった凪斗、他には・・・ひとり凪斗とか、蛇に嬲られる凪斗とか、薬に近親相姦・・・。
バラエティに富んだエロが、ギッシリ詰まっていました。
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- tag:沙野風結子 奈良千春
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3シェイク
- 2008.
- 04.
- 23
- (Wed)
- 22:31
秀香穂里さんの小説です。イラストは奈良千春さんです。
売れているらしいので、どんなものかと思い、買ってみました。エロスを求めて(笑)
が、しかし・・・私は、楽しめませんでした。
敗因は何?
最近、疲弊しているからかしら?
どんなお話かと言いますと・・・
「俺かあいつか、どっちかにしときゃよかったって、たっぷりと後悔させてやるよ・・・」
ロスタ・プロダクションの敏腕マネージャー、岡崎遼一は事務所の新人、幸村京を売り出すため、人気監督の佐野のもとを訪れる。
しかし、幸村を起用する代わりに佐野が出してきた条件は、岡崎の「奉仕」という、とんでもないものだった。
動揺する岡崎とは反対に幸村は激怒し、映画には出ないと言い出した。
幸村もまた、岡崎を自分のものにしたいと思っていたのだ。美貌の俳優と、高慢な監督の巧みな罠に絡め取られ、岡崎は─…。
(『3シェイク』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
![]()
- 3シェイク (ラヴァーズ文庫 53)
- 秀香穂里 奈良千春
- 竹書房 2008-03-25
- おすすめ平均
好きにしてください・・・
まぜまぜ・・・
あっさり読める複数プレイ
行き着く先はどこ?
ラブとポルノ、ぎりぎり
by G-Tools , 2008/04/23
なんだろうなぁ・・・薄っぺらいと言いますか・・・
たぶんアレだ。登場人物3人の境遇だとか背景を書いただけで、イッパイイッパイという感じで?ストーリーというものもね・・・
幸村[攻]が岡崎[受]に惚れたという理由も、いまひとつピンと来なかったけれど、ま、それが恋ってやつかい?と思えば読めますしね。
しかし、佐野[攻]が岡崎[受]を・・・という理由は理解できるけれども、岡崎って、そんなにへし折ってやりたい奴にはどうにも思えなかったです。
佐野の映画監督としての素晴らしさもねぇ・・・それって世にも奇妙な物語ですか!?みたいな?
それぞれの人物の、「深み」が書かれていないので、納得出来ない事が多すぎました。
伝わってくるのは[攻]の[受]に対する熱だけですね。
たぶん・・・この、「熱」だけで、入り込める人は入り込めるんだろうなぁ・・・
秀香穂里さんの小説は、数えるくらいしか読んだ事は無いのですが、濡れ場の描写の言葉のセンスが好みだったり。
それなのに、残念だわぁ。
岡崎が、二人だけではモノ足りないという感情も、最後まで読んでも理解できませんでした。うぐぐ。
そのせいなのか、3Pの良さ(?)を堪能できなくて。
やっぱ、疲れているのかも・・・
何かふんわりしたモノでも読んで癒されようかな。
あ、奈良千春さんのイラストは、素晴らしかったです!
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- tag:秀香穂里 奈良千春
- ジャンル:小説・文学
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スローリズム
- 2008.
- 04.
- 21
- (Mon)
- 16:25
杉原理生さんの小説です。イラストは木下けい子さんです。
発売直後、悩みに悩んで見送ったものの、やっぱり買おう!と思った時には、近所の本屋から消えていました(涙)
先週、乙女のお店にて発見!早速購入して来ました。
思っていたよりも、良かったです。
木下けい子さんのイラストがピッタリ!
どんなお話かと言いますと・・・
水森に毎週2回必ず電話をかけてくる矢萩は、高校のときからの付き合いで一番身近に感じられる友人。
だが、高校生の頃、ゲイである事実を告白した矢萩はすました顔をして「安心しろよ、おまえだけは絶対に好きにならないから」といい放った。
あれから12年。その言葉どおり水森と矢萩はずっと友達でいるが……。
(『スローリズム』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
![]()
- スローリズム (幻冬舎ルチル文庫 す 2-3)
- 杉原理生
- 幻冬舎 2008-03-17
- おすすめ平均
薄氷を踏むような危うさ・・・。「親友」と「恋人」の間。
題名通りです
by G-Tools , 2008/04/21
「おまえだけは絶対に好きにならないから」
「友達だったら、いいと思ったんだ」
水森[受]の側にずっと居たいから。
内に秘めた思いを押さえ込み、必死にガードして。
ストレートの水森に対しては、必要以上に臆病になって。
水森は、矢萩[攻]との関係が心地よくて。その関係を壊したくなくて。
だから、その関係について深く考える事を避け、矢萩が時折溢す思いにも、見て見ぬふりをして。
「おまえだけは絶対に好きにならないから」という言葉を免罪符にして。
矢萩の気持ちを考えると、身悶えするくらい切なかったです。
また、こちらのお話、大学卒業して5年、という設定も、私のツボにはまってしまいました。
「5年もいったい何をやっていたんだか」
やっぱり、みんな何かしら思う時期なのかなぁ。
その頃の事を思い出す度に、甘酸っぱい気持ちになってしまうのよ(笑)
矢萩は、繊細で臆病でいつまでも足踏みをしているような感じで。
わりとネガティブですよねー。
水森は、単純で鈍感なんですけれど、それをきちんと省みて。
自分の気持ちと向き合い、後ろ向きな矢萩が、正面を向いてくれるように働きかけて、ゆっくりゆっくり、二人の距離を縮める努力をするんですよね。
最後には、二人の思いがきちんと重なって、良かったね!とあたたかい気持ちになりました。
でも、12年って長いですよねぇ・・・
二人の関係を大切に大切にしてきたんでしょうね。
週に2回の電話というのも健気で泣ける。
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- tag:杉原理生 木下けい子
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小夜時雨の宿
- 2008.
- 03.
- 31
- (Mon)
- 23:59
水原とほるさんの小説です。イラストは夏珂さんです。
妙に惹かれる水原とほるさんの小説。
こちらの『小夜時雨の宿』は、すごく好きかも。
どんなお話かと言いますと・・・
長年付き合っていた恋人に一方的に別れを告げられて一年が経った。
ある日飯島佳史は、元恋人の病死を彼の弟・南方修司から聞かされる。悲しみと後悔に暮れる佳史。
そのあげく追い討ちをかけるように「病気だと聞かされて兄貴の元から逃げたんだろう?」と鋭く責め立てられ、憎しみの余りか陵辱されてしまう。
何も知らされていなかった佳史は修司の誤解に戸惑いを隠せず…?
(『小夜時雨の宿』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
あらすじに書いてある通り、最初の部分を読むと、「ああ・・・ね?こんな展開で結末はアレかな?」と。
が、しかし、シラける事も無く、最後まで読ませられてしまいました。
修司[攻]を甘んじて受け入れる佳史[受]の心情が、丁寧に書かれており、また、最後のほうには、修司が、心情を告白するシーンがあり、苦しく遣る瀬無い気持ちや屈折してしまった過程が明らかになります。
そして、最後の最後で「え?」と思うような出来事が・・・。
佳史の別れた元恋人(雄司)が病死した事によって、佳史に知らされる事となった真実の全ては、最後まで読まないと明らかにはなりません。
佳史の、過去の一方的な別れや雄司の死、また、修司の不可解な行動を、冷静に受け入れようとする姿は、年上らしく大人だと思いました。
そしてそれは、雄司との間に、6年間の確かな愛情や強い絆があったからこそ、ですよね?
そういう確固たるものを築く事ができた人達だったからこその、選択と結末ではなかったかな?と思いました。
しかし、その、二人が6年間培った愛情と絆が、どれだけ修司を苛む事となったか?を思うと、こちらも非常につらかったです。
大好きな兄を失った修司の立場というものも、もの凄く複雑で、修司の、佳史への零れ落ちてしまうほどの思いも、切なくて。それと、佳史へ取ってしまった行ないについての後悔も。
したがって、こちらの小説は、二人とも手放しでは喜べない恋のお話なので、明るい恋の話ではありません。
年齢を重ねた方向きのお話かもしれません。
佳史の、愛情のグラスの話は良かったな。
そのグラスは比べられるような物でも無くて、どれも大切で、でも、古い方のグラスは二度と手に取る事は許されないグラスなんだよね・・・なんて、シミジミ考えてしまいました。
そして、「そのグラスは二度と手に取る事は許されない」なんて、切なく思う事も、時が経つにつれて少なくなって行くという事も・・・。だから、並べて大切にしていたって良いんだよねー。きっと。なんて思ったりして。
そして、最後の最後の出来事で、修司は、佳史と雄司が別れた時の、それぞれの心情を理解する事によって、自分が取るべき道を決める事が出来たんじゃないか?と思いました。
修司にとっては、まだまだ辛そうな道ではありますが、佳史は大人で潔いと思うので、修司の意志の強さと素直さで、二人とも幸せになれるといいなーと思いました。
ところで。
なぜかいつも惹かれて買ってしまう水原とほるさんの小説。
しかし、諸手を挙げて「これは、好き!」とか「いや〜、良かった!」とスッキリ言える小説は少ないのですよ。私は。
今回、ふと気がつきました。
水原とほるさんの小説特有の、一番最後の結びの言葉?っていうのかな?あの部分に、私は、どうも、拒絶反応(^^;)を示してしまうらしい、という事に。
いつも、最後の最後のあの部分で、「いや〜ん、せっかく良かったのに、どうしてそう結んでしまうのかな?」と思っちゃう事が多いんですよね。
こちらの小説も、アレな感じが残ったものの、それを差し引いても、良かった!と思えるお話でした。
しかし、いつもの水原とほるさんらしさは少ないお話で。
そこが、少々残念かな?
まあ、好みの問題ですから、こちらの点はお気になさらずに(^^;)
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- tag:水原とほる 夏珂
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シンプル・イメージ
- 2008.
- 03.
- 25
- (Tue)
- 22:05
砂原糖子さんの小説です。イラストは円陣闇丸さんです。
新書版は持っているんですけれどもね、こちらのルチル文庫版(新装版)も買っちゃいました。
同人誌掲載のお話が、追加されたというので。
こちらのお話、好きなお話のわりには、タイトルを聞いてもいつも内容が思い出せないんです。
なぜだろう?
単に、私が忘れっぽいからだとは思うんですが(^^;)
追加ぶんのお話「シンプル・デイズ」は、大変美味しゅうございました。
ご馳走様(*^-^)
どんなお話かと言いますと・・・
海辺の町で暮らし始めた浅名千晶は、ある日、コンビニ店員・永倉航から声をかけられる。
やたらとなれなれしい永倉は、長い片想いに疲れ一人の時間を求める浅名には煩わしい存在でしかない。
それでも永倉の眩しい笑顔は浅名の頑なな心を次第に溶かし始め、やがて互いに惹かれあうようになるが――?
(『シンプル・イメージ』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
こちらのお話は、[攻]と[受]の歳の差がひと回りも違っていて、年下[攻]で[受]が年上なんです。
そして、年下ですが、ヘタレでは無い[攻]です。
いつも私は、たとえ、[受]側から書かれているものでも、[攻]目線で読んでしまうのですが、しかし、こちらのお話は、素直に[受]目線で読んでしまうのですよ。
なぜだろう?
オバチャンだからなのか、あんなコやこんなコを思い出すからなのか(笑)
そんなわけで、浅名[受]の心情がいっそうリアルに心に響きました。
若いコ相手に全力投球は避けたい気持ちとか、その前に相手に「待った!」をかけたい気持ちとか?
そして、永倉[攻]は、なんかもう、若さでキラキラしていて、オバチャンには眩しいです。
しかし、永倉は、家庭の事情で、精神的にも大人びた子なんですよね。
永倉の屈託のなさは、もちろん子供だからなんだろうけれども、その裏側には、子供では居られなかった事情で身につけた、思いやりや気遣いが見えて隠れして、なんだか、保護欲をくすぐられてしまいました。
それから・・・
浅名の、片思いのうちはまだ良かったけれど、片思いの相手から、結婚する事になったと伝えられる・・・という、いよいよ失恋!という衝撃?
うわ〜、これは辛い!と、思いました。
浅名が、どれだけの痛手を負って、海辺の町へ引っ越して来たかが、わかるというもんです。
永倉は、投げやりでさめた感じの浅名を、喜ばせたり笑わせたりしたかったんだろうなぁ・・・。
追加ぶんのお話「シンプル・デイズ」は、先の事を恐れずに前向きに生きて行こうと決めた浅名と、大学生になった永倉とのらぶらぶなお話でした。
このお話の濡れ場は、イイ!
萌えました(*^-^)
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スレイヴァーズ グレイス
- 2008.
- 03.
- 20
- (Thu)
- 00:29
小説です。イラストは雪舟薫さんです。
華藤えれなさんの、スレイヴァーズシリーズの5作目で、こちらで完結です。
どんなお話かと言いますと・・・
使用人である冴木に会社を奪われ、隷属を強いられた柊一。
だが陵辱された憎しみを経て、冴木の狂おしい愛を知り、新たなふたりの関係を築こうとする。
そして自らの想いを冴木に告げようとするが、事故で生死の境を彷徨ってしまう。
ようやく目覚めた時、会社は買収の危機に陥っていた。
自分を助けるため、冴木が会社の命運を分ける会議を欠席したせいで…。
彼と対等な関係になりたいと願う柊一は、会社を取り戻すため闘う決意をするが――。シリーズ完結!
(『スレイヴァーズ グレイス』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
※こちらの作品は、『スレイヴァーズ ディア』の続編です。
『スレイヴァーズ キス』→『スレイヴァーズ ラヴァ』→『スレイヴァーズ ヌード』→『スレイヴァーズ ディア』→『スレイヴァーズ グレイス』
「天使の翼を折ったら駄目よ。翼をなくした天使は、二度と天国に帰れないんだから」
翼をなくした天使は、翼を折った男の罪を、自分の罪として赦し、共に地上で生きる事を選んだ・・・という事ですかね?
柊一さまは、冴木と出会う事により、人の醜い負の感情を抱き苦悩したわけですが、そのような感情をただ嫌悪するだけでは無く、理解する事によって、心の成長を遂げましたね!
冴木は、そんな柊一さまに赦されて、また原点へ戻る事が出来て良かったです。
そのうえ、柊一さまに望まれて。
柊一さまは、冴木と対等に、と言っていますが・・・
冴木はいくら柊一さまに望まれても、冴木にとって、柊一さまは、いつまでたっても「柊一さま」なのでは?と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
それにしても・・・長いお話でしたね。
かなり疲れました。残念ながら。
何か、お話の世界に入り込む事が難しかったです。
馴染めなかったと言いますか・・・
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