のらいぬ
- 2007.
- 10.
- 31
- (Wed)
- 10:11
小説です。イラストは石原理さん。
日曜日に行った古本屋さんの棚に、ひっそりと佇んでいたので連れて帰って来ました。
珍しいな。古本屋に出ているのを見た事が無かった本です。
幼馴染で同級生CP、痛々しくって愛しい男の子達のお話でした。
石原理さんのイラストがピタ!っとはまって良かったです。
どんなお話かというと・・・
幼馴染で同級生の岩浅[攻]と高津[受]。
子供は親を選べません。しかも、子供故に親を捨てる事も出来ず、息苦しい毎日を、右から左へ遣り過ごして、二人で寄り添うようにして、なんとか暮らしています。
しかし、胸の内に溜まって行く「遣る瀬無さ」は、捌け口を求めてもがき苦しみます。
岩浅は、自分よりも過酷な状況にあり、他に友人も作らず、内へ内へと溜め込むタイプの高津が、いつか壊れてしまうのでは?と気が気では無く、彼といつも一緒に行動して気を配っていました。
そして、その「遣る瀬無さ」の捌け口に、「暴力で発散する事」と「セックス」を、高津に与えます。
岩浅はいつも側に居て、殴り合いの相手にもなり、外で喧嘩をする際には、高津がやりすぎないように見守り、また、高津が暴力でも発散しきれなかったぶんを、女性を抱く事が出来ない高津の為に、セックスの相手をしてやります。
岩浅は、高津を可愛がり、高津に懐かれる事で、息苦しい毎日を癒しています。
二人はそんな濃密な間柄です。
そんなある日、岩浅は、高津が手懐けて可愛がっていた、のら犬の存在を知ります。
高津の事は何でも知っていて、高津の心の拠り所は自分しかいないと思っていた岩浅は、愕然とします。
そして、その犬をめぐって、今まで発散させてきた暴力が暴力を呼び、大事になり、二人の関係は・・・?
・・・というようなお話です。
痛々しくて少し重苦しいお話です。
しかし、私は好きですね。この小説。
私は、ただただ、この子達を愛しく思いました。
高津はねぇ・・・頼るだけで愛してはくれない、精神を病んだお母さんを持て余しつつも愛しているんです。
高津の逃れられない「生き辛さ」の根源はそれだというのに、どうにもならない。親子だから。
ところで。高津は襲い受けなんです。
岩浅は、自傷行為のような高津のやり方に、毎度、胸を痛めます。
男同士のその行為はいろいろ面倒だ・・・と思いつつも、そういう高津を受け止めてやる岩浅(攻めだけどさ)の思いが切ないです。
こういう濃密な関係って、男同士ならではじゃないですか?
そう思うのは、乙女(ていうか、腐女子?)の浪漫なんでしょうか?
それにしても、ほんと、痛々しくて、読んでいるこちらも胸が痛かったです。
でもね、犬がらみの一件で、二人は、お互いの関係についての認識を新たにするんです。
そして、暴力は暴力を呼び、大きくなって必ず自分のもとへ返って来るという事も認識します。
で、お互いを癒すように、甘い甘〜いセックスをするんです。
宥め合って癒し合って、何事も無く、早く大人になれるといいなぁと、私は願わずにはいられませんでした。
はぁ〜、やっぱ、菱沢九月さん、好きだわ。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:菱沢九月 石原理
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
ナインストーリーズ(1)
- この本の著作者 :
- トジツキハジメ
- 2007.
- 10.
- 30
- (Tue)
- 09:58
コミックです。
トジツキハジメさん、大好きなんです。
この方のコミックは、出版されたら購入する事にしているので。
こちらは、ルチルに連載中らしいです。
ファンタジーですかね?普通の現代物とは違います。
現代と過去とが交錯していて複雑です。
どんなお話かというと・・・
遥か昔、悪魔祓いの武器に魂を閉じ込められ、武器と同化したクロオ。
千架は、その悪魔祓いの武器を手にした事で、クロオは千架の肉体に入り込み、肉体を共有する事に。
そんなある日、千架が千架である時と、クロオが千架の肉体にある時とを見分け、クロオに近づく男が現れて?
そのようなお話です。たぶん(^^;)
- ナインストーリーズ 1 (1) (バーズコミックス ルチルコレクション)
- トジツキハジメ
- 幻冬舎コミックス 2007-10-24
- おすすめ平均

BLジャンルの中では中の上、でもトジツキさん作品の中だと…
by G-Tools , 2007/10/30
私はルチルを購入していないので、読むのは初めてだったのですが・・・これ、この1巻だけではやっと設定が理解できたかな?ぐらいで。
最後は、次巻に期待!みたいな余韻を残して終りです。
うわぁ〜〜〜、気になる。
今回はエロはありません。
ルチルだし、どうなのかな?こんな感じで終わるのかも。
それよりも、GUSHに連載していた双子の話のコミックが早く読みたい!
あまり続けて買っていないから、早くまとめて読みたいな。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:トジツキハジメ
- ジャンル:アニメ・コミック
- テーマ:[アニメ・コミック]ボーイズラブ
少年人形
- 2007.
- 10.
- 29
- (Mon)
- 12:57
小説です。イラストは佳嶋さんです。
先週末、乙女のお店(^^;)へ行った時に、衝動買いをしてしまいました。
活字がびっしり(二段組です)で、厚みもあって読み応えがありそうだったので(笑)
で、速攻で読みました。
この小説は、スバラシイ!!
凄いなー。これは。
表紙や題名から受ける、倒錯しているっぽい感じの耽美小説?と思いきや、若干違っておりました。
まあ、少年の身体にレースやフリルの下着やお衣装は、とても淫靡で痛々しいですし、[攻]の[受]に対する妄執ぶりや、[受]の[攻]への依存ぶりは、普通ではありませんけれどもね。
先日、同じ崎谷はるひさんの『ANSWER』『SUGGESTION』の感想を書きましたが、こちらの『少年人形』も間違いなく、素晴らしかったです。
私は、『ANSWER』『SUGGESTION』を越えた!と感じました。
どんなお話かと言いますと・・・
高校生の由宇は、幼い頃から忙しい両親にかわり、何かと面倒を見てくれている叔父(義母の弟)の匠に対して、ある日突然にある出来事がきっかけで、特別な感情を持っている事に気付きます。
しかし、眉目秀麗な匠につりあう特別な存在になる為には、キレイな女の子にならなくてはいけない、と思い込んでしまいます。
そんな感情を持ってしまった由宇は匠を避けるようになりますが、ある出来事がきっかけで、匠への思いは隠したまま「女の子になって、きれいな服着たりお化粧したりして、男の人に好きになってもらいたい」という願望を告白せざるを得なくなります。
由宇が可愛くてしょうがない匠は、そんな由宇の願望を叶えてあげようとするのですが・・・?
というようなお話です。
かなりボリュームのある小説なんですが、この、「男性に女の子のように愛される身体」作りの為に、匠は7日間という期間を費やすのですが・・・。
この部分の話が長い。
しかも、匠の態度が何やらモヤモヤしてキレが悪い。
私は、何となくイライラとした気分で、読まされました。
しかし、この7日間の最終日になって、匠は由宇の真意を知る事になるんですけれどもね。
そして、ここからです。
普通なら、ここで、目出度し目出度し!となってもおかしくは無いはずなんですけれども、この小説のテーマはもっと根深い所にあって。由宇の心の問題なのですけれどもね。
そのせいで、この7日間が終わってもなお、しばらくイライラさせられるんです。
まあ、それは、由宇に対する「匠のやりかた」のせいなんですけれども。
で、「いつまでこの状態が続くんだ!あと残りのページは数ミリ(笑)しか無いじゃないか!!もっと何かいいやり方は無いのか?匠!」などと、焦った気持ちになったところで、いよいよ兆しが見えました。
いよいよ苦しくなった匠が行動に出るんです。
すると、先ほどのイライラとした気分で読んでいた7日間が、私の中で、すっかり霧が晴れたかのように、鮮やかな色を持って胸に迫りました。
あの7日間の、匠の、由宇の願望を叶えてやりたいという思いと、目に見えぬ由宇の思い人への嫉妬が、狂おしいほど切ない色を持ち、由宇の、匠から愛されたいがために努力する必死の行動が、身を引き裂かれるように痛々しくて。
そして、7日間後の、匠の絶望と葛藤、由宇の戸惑いが、いっそう深く痛々しくて。
ぶわ〜っと、激しい感情の波にさらわれました。
で、「これでも匠の思いは届かないの?由宇!」と思った頃に、すっと解決するんです。
もう、本当に「お見事!」って感じです。この小説は。
最後まで諦めずに、由宇の心と向き合った匠は素晴らしいと思えたし、由宇も自身を肯定する事が出来るようになって良かったなぁと、しみじみ思いました。
ただね、やはりこれは純粋な恋愛モノとは違うと思うんですよ。
匠は由宇に尋常では無い感情をもっていて、ずっと弟として支配していたかったと思うんです。
それが、由宇の例のいちばん最初の告白で、慌ててセックスで調教してしまったのではないでしょうか?と思うんです。どうでしょう?
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:崎谷はるひ 佳嶋
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
くいもの処明楽
- この本の著作者 :
- ヤマシタトモコ
- 2007.
- 10.
- 28
- (Sun)
- 13:46
コミックです。
今年のコミックのマイブームのひとつだったのは、東京漫画社のコミックです。
MARBLE(マーブル)やカタログシリーズだとかmellow mellow(メロメロ)とかのアンソロジーコミックを少し買っていたりしていたので、気に入った作家さんのコミックを購入しました。
(「mellow mellow」は宙出版で、東京漫画社ではありませんけれどね。ヤマシタトモコさんも描いていらっしゃるんです。)
その中の一冊がこの『くいもの処明楽』です。
ヤマシタトモコさんの描くオヤジがなんとも(笑)
この方の描く、ヨレっとしたオヤジが好きなんですよ。私。
どんなお話かと言うと・・・
『くいもの処明楽』は居酒屋で、店長は明楽。
この居酒屋、オーナーや店長や従業員は、学生時代の仲良しさん。
アルバイト従業員も交えて、和気藹々と毎日を過ごしていてとっても楽しそう。
そんなある日、店長の明楽は、バイトの鳥原(ゲイ)から「好きです」と告げられます。
さて、どうなる事やら・・・?
そんなお話です。
- くいもの処明楽 (MARBLE COMICS)
- ヤマシタトモコ
- ソフトライン 東京漫画社 2007-03-15
- おすすめ平均

「いいかクソガキ 戻れねぇ年なんだ」
こんな居酒屋行きた〜い!!
マジヤバいねコレ
キャラ造形の勝利。
「明楽さん、帽子すっげ臭ぇ」
by G-Tools , 2007/10/28
年下攻めオヤジ受けCPです。
同じ職場だしね、急に男から「好きだ」って言われてもね。
いったいどんな顔して、接したらいいの?
そんな様子が面白おかしく描かれています。
とにかく。オヤジ。オヤジがいいです。
オヤジのジタバタぶりもいいですし、腹をくくった後は、意外にグズグズしている鳥原を温かく包み込み、オヤジの包容力を見せます。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:ヤマシタトモコ
- ジャンル:アニメ・コミック
- テーマ:[アニメ・コミック]ボーイズラブ
ケモノの季節
- 2007.
- 10.
- 26
- (Fri)
- 12:01
小説です。
イラストは、汞りょうさん。
こちらは、少し前に読みました。
良かった!甘酸っぱい感じでイイ!
そして、[攻]目線で書かれています。
これもけっこうツボ(笑)
どんなお話かと言うと・・・
高校生の同級生CPのお話です。
退屈な日々を過ごしていた、大人びて冷めた高校生のイチは、この学校には珍しいタイプの金髪のヤンキーっぽい同級生のユイに興味を持ちます。
退屈な日々の暇つぶしに、アイツはちょっと面白そうだと思ったイチは、ユイに近づきます。
そうこうしているうちに、イチはユイに性的な魅力を感じてチョッカイをかけてしまうのですが、なぜか、ユイはイチを拒みません。
そんなユイにイチはどんどんハマって行くのですが・・・。
・・・と、そんな感じのお話です。
- ケモノの季節 (キャラ文庫 ひ) (キャラ文庫 (ひ2-6)) (キャラ文庫 (ひ2-6))
- 菱沢九月 汞りょう
- 徳間書店 2007-08-23
- おすすめ平均

夏空の爽快感
久々に・・・
by G-Tools , 2007/10/26
イチってなんだかすっごく嫌な野郎なんですよ。最初は。
いっぽう、ヤンキーかと思われたユイは、見た目と違ってお行儀が良くって「まっとう」な子で。
そんな二人は、お互いの良い所を見い出し尊重しあって成長して、それぞれの過去と決別するんです。
イチは、物事の本質を見極める澄んだ目を、たぶん、ユイのおかげで取り戻す事が出来たんでしょうね。
誰にでも優しくて寂しがり屋のユイも、本当の強さとか優しさを知って。
いや、もう、ほんと、このお話は良かったです。
お互いの足りない部分を補い合って成長して行くという、恋愛モノの王道だと思います。
そんな二人が繰り返すHは、やわらかくて甘酸っぱくて。
ユイがめっちゃ可愛くて色っぽいんですよ。
素直な心っていうのは、何にも換え難い宝物ですね。
ヒネクレ者の私はちょっと羨ましい(笑)
そう言えば・・・菱沢九月さん。
何冊も読んだわけでは無いのですが、この方の文章と言いますか手法?特徴がありますね。
主人公は、自分の内なる感情と対話しながら、実際の出来事や知識なんかをすり合わせて、ひとつひとつ自分の感情を理由付けするように確認ながら、物語はすすめられて行きます。
一段一段ゆっくり階段を上るように進んで行くので、悪く言えば、じれったくもあり、そして、やや理屈っぽくてクドイ感じ?
でも、私は、そんな菱沢九月さんの文章が好きです。
もうなんかクセになりそうっていうか虜?
年齢を重ねるうちに、本の読み方も変わってきて、若い頃のように、ばばーーーーっと一気に!という読み方はあまりしないようになって、少し読んでは自分の中でもちょっと考えて整理してっていうような読み方に変わってきたから。
そんな読み方にピッタリくると言いますか。ツボです。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:菱沢九月 汞りょう
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
SUGGESTION
- 2007.
- 10.
- 25
- (Thu)
- 10:33
こちらは、小説です。イラストは、やまねあやのさん。
『ANSWER』の続編です。
もともとは、ラキアスーパーエクストラノベルスから新書版で出版されていた本なのですが、今年、短い書き下ろしが付いて、ルチル文庫から再出版されています。
『ANSWER 』同様、全ページ数における濡れ場描写ページ数の割合がめちゃくちゃ高いです。
さて。どんなお話かと言いますと
強姦から始まった、エリート会社員(27歳)[攻]と保育士(32歳)[受]の関係は、関係強要期間を経て、いつしか心の通うお互いに無くてはならない関係へ。
お互いに思いやりを持ち、さぞやらぶらぶなイイ感じな毎日を過ごすようになったのでは?と思いきや、意外にも、そのお互いの「思いやり」ですれ違って行きます。
そんな2人はちゃんと分かり合えるのでしょうか?
と、まあ、そんなお話です。
- SUGGESTION (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-12)
- 崎谷 はるひ
- 幻冬舎 2007-09-14
- おすすめ平均

好きですが...
崎谷はるひの最高傑作。
by G-Tools , 2007/10/24
「好きだ」と言われ、優しくされるほど不安になる保育士。
思いが受け入れられ、優しくされるほど、それに甘えきってはいけない、もっと優しくしたいと思う会社員。
お互いに、好きだという事がわかっても、本当にそうなのか不安で、お互いの間に妙な気遣いが生まれ、すれちがっちゃうんですよ。悲しい事に。
それは、ふたりのHまでにも及びます。
でも、大丈夫!
Hだけの関係だった頃とは違い、ちゃんと付き合うようになって、いろいろな出来事もあって、ふたりは話す時間も増え、お互いの思いをきちんと知る事になります。
そして、Hのほうの問題点も明らかになり、エリート会社員は保育士の性癖をきちんと理解します。
この手の性癖の話って、[攻]が自分の萌えを強引に押し付けているっぽい話が多いと思う中、この話は、お互いの関係がちゃんとしていてイイ!
[受]のお願いにちゃんと愛情を持って応えてあげられる[攻]だったという事で、らぶらぶ濃度も濃くて。
そんなわけで、この多すぎるぐらいの濡れ場回数にはちゃんと意味があったんですね。
2人の関係の変化にしたがって、2人のHの様子も移ろって行き、興味深かったです。
しかし・・・ああ!やっぱり丸め込まれてるよ!
始まりは強姦だったのにー。
だから、こちらの本は、完全に大人向け。
ちゃんとした大人でなくては、読んではいけません。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:崎谷はるひ やまねあやの
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
開いているドアから失礼しますよ
- この本の著作者 :
- 山田ユギ
- 2007.
- 10.
- 24
- (Wed)
- 12:10
山田ユギさんのコミックです。
こちらも、読み返し率(笑)が高くて手放せない本のひとつです。
本田三兄弟の話『最後のドアを閉めろ! 1 (1) 』
『最後のドアを閉めろ! 2 (2)
』
『開いているドアから失礼しますよ
』の中で、いちばん好きな話が、本田三兄弟とは関係無い「誰にも愛されない」だったわけですが(^^;)、次に好きなのは、この『開いてるドアから失礼しますよ』なんです。
こちらは、本田三兄弟の長男[受]次男[攻]CPのお話です。
一応兄弟なのですが、長男は養子で、次男・三男とは、もともとの血縁の話ではいとこ関係にあります。
どんな話かと言いますと・・・
兄弟として育ったけれど、長男が養子だという事は、この家では、かなり前から隠し事ではありませんでした。
しかし、兄と弟との間柄で恋愛感情を抱く事は、後ろめたい事には変わりなく。
そして、お互いの気持ちを隠しきれないところまで来てしまった長男と次男。
長男は「弟じゃないおまえは必要ない」と冷たく突き放します。
長男の気持ちを尊重して、次男は家を出ますが・・・?
うっ・・・この話も年下[攻]年上[受]CPですね。
いやいや、もう、全く(笑)
この兄弟の、長男の頑なな気持ちが、痛いぐらい切ないです。
それを目の当たりにする次男も、相当辛そうで切ないです。
そして、お互いに、お互いに対する気遣いを知って、それも辛い。
あまりにもの切なさに「もー、誰か何とかしてやれ!」という気持ちになります。
でもね、この次男がいい男なんですよ。
「気遣い」の男。
この男なら、長男を尊重し、守り、良い関係を築いて行けるのでは?
とか、そんないい気分にさせて貰ってこの話は終わります。
で、そのような話をですね、他のエピソードなんかと、上手く絡ませて話はすすんで行くんです。
シリアス、コミカル、エロス、等、バランス良く、また、その振れ幅もじゅうぶんで。
山田ユギさんの漫画は読ませますね。
いやしかし、正直な所、彼女の絵は苦手(^^;)なんですよ。
それなのに、読ませられちゃう。
内容も濃いし、表現力なんでしょうね。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:山田ユギ
- ジャンル:アニメ・コミック
- テーマ:[アニメ・コミック]ボーイズラブ
ANSWER
- 2007.
- 10.
- 23
- (Tue)
- 11:22
こちらは、小説です。ずいぶん前の小説を再読。
挿絵はやまねあやのさんです。
こちらの『ANSWER』の後に、続きで『SUGGESTION』というのが出ています。
もともとは、ラキアスーパーエクストラノベルスから新書版で出版されていた本なのですが、今年、短い書き下ろしが付いて、ルチル文庫から再出版されたようですね。
う〜ん・・・これがルチル文庫から再出版とは。
ルチルって、ターゲットの年齢層が低いでしょう?
いいの?これ・・・・。
ラキアスーパーエクストラと言ったら、ほんと、大人向けでしょう?
そういうわけで、全ページ数における濡れ場描写ページ数の割合がめちゃくちゃ高いです。
一冊の本の中でいったい何回濡れ場があるのか?
しかも、しつこいHなんで1回の濡れ場シーンのページ数が多目なような気がします。
(しかし、『SUGGESTION』まで読むと、この、毎回のしつこい描写には、意味があるんです。)
- ANSWER (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-9)
- 崎谷 はるひ
- 幻冬舎 2007-03
- おすすめ平均

ぜひ続巻の文庫化も!!
大人な可愛い人
不器用な攻めの変化に引き込まれる
待望の文庫化ですっ
by G-Tools , 2007/10/23
どんな話かと言いますと・・・
エリート会社員(27歳)[攻]と保育士(32歳)[受]の話。
嫌な事に、2人の関係の始まりは、強姦です。
しかも、その後も関係を強要されてすっかり調教されてしまうという・・・ここまでは、良くありがちな話です。
しかし、その後、ある事がきっかけで、この関係を強要した男は、自分が犯した男の過去を知るんです。
それから、この2人の関係が変わって行きます。
まあ、そんな話です。
この話、強姦な上に関係の強要という話の割には、何か、抜き差しならぬ事情で関係を甘んじて受けなくてはならないという緊迫感もさほど強く無く、半年もズルズルとなんでー?という疑問が。
どこまで人が良いんだ!イヤなら逃げちゃえよー!とか思ってイライラしちゃいました。
しかし、途中から話の流れが変わり、グイグイと最後まで引き込まれ。
この保育士の男、おそろしく懐の深い男です。
この男には、是非、幸せになって貰わなくちゃ!と、すっかり作者の思うツボな心境に(笑)
そして、エリート会社員の男も、本当は優しい男で、しかも聡明。
自分のしてきた行為について、深く後悔する様は、もう痛々しいです。
これからの2人の関係は、らぶらぶなのね?そうよね?という、幸せそうな所で『ANSWER』は終わります。
強姦モノにしては、あっさり丸め込まれてしまいました。ヤバイ。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:崎谷はるひ やまねあやの
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
誰にも愛されない
- この本の著作者 :
- 山田ユギ
- 2007.
- 10.
- 22
- (Mon)
- 23:51
山田ユギさんのコミックなんですが、好きで時々読み返すんですよ。
もともとは、本田三兄弟の話『最後のドアを閉めろ! 1 (1) 』
『最後のドアを閉めろ 2 (2)
』
『開いてるドアから失礼しますよ
』の中の、
『最後のドアを閉めろ!(2)』に収録されていた、本田三兄弟とは関係ないCPの話だったんです。
それが、先のCPがらみの他のCPの話の書き下ろしが付いて、独立して今年に入ってから新たに出版されて。
私はこの本田三兄弟のコミックの中では、正直、いちばん好きな話だったので、大喜びで購入ですよ。
- 誰にも愛されない
- 山田 ユギ
- リブレ出版 2007-01-10
- おすすめ平均

とにかく瞳が良い!のです。
文句無しで★5つです。
物足りない
癖のないお話
ちょっと物足りないかなぁ
by G-Tools , 2007/10/22
あらすじは・・・・
大学時代、あまり良い関係とは言えない友人だった2人は、卒業してから5年後に、片方は出版社の営業、もう片方は翻訳家として、再開するんです。
それで、一緒に仕事をするようになるのですが・・・まあ、BLですからその2人はくっついちゃうわけですが。
この、メインCPの翻訳家の日下[受]は、人付き合いが苦手でパーソナルスペースがとてつもなく広そうな人。
いっぱう、出版社の営業の飯島[攻]は、パーソナルスペースが狭く、言いたい事をズケズケと言っちゃうような人。
日下は、パーソナルスペースがとてつもなく広そうなんで、普通、他人は遠慮して入って来ないんですよね。
しかし、飯島はパーソナルスペースが狭いんで、時として平気で日下のスペースに入り込んでしまう。
日下は、自分のその広すぎるパーソナルスペースを自分でも持て余していて、時々それを越えて来る飯島には、出来るなら、もっと踏み込んで来て欲しいと願っているんです。
飯島は飯島で、日下のもっと近くに行って、日下という男の事をもっと知りたいと思っていて。
で、飯島はどんどん入っていっちゃうんです。
・・・と、いうようなそんな話に思えましたが・・・私には。
そんな話なんで、とっても繊細な話なんですよ。
2人で、少しずつ少しずつ、2人の距離を縮めていく過程が丁寧に描かれていて、日下が少しずつ幸せになって行く様子が嬉しく思えます。
飯島はいい男ですね!意外にも思慮深くて。日下をとても大切にしていて。
シミジミと幸せそうな感じ?
書き下ろしの話も、少し複雑な話です。
日下の留学時代の友人が、出版社の編集さんとして日下の前に現れるんです。
その男もまた、日下に惹かれていたのにもかかわらず、男に惹かれるなんて・・・って自分の気持ちを認める事が出来なかったんですね。
でも、日下には今は飯島がいるし、いろいろあって、結局は他の男とくっついちゃうんです。
いやー、なんで私はこの話が好きなんだろう?
大人CPの話だし、[受]がゲイで[攻]がストレートっていう設定も好きです。
まあ、それもあるだろうけれど・・・
こういう心の深い所に届く、シミジミした話が好きなのかも。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:山田ユギ
- ジャンル:アニメ・コミック
- テーマ:[アニメ・コミック]ボーイズラブ
華の闇
- 2007.
- 10.
- 19
- (Fri)
- 12:21
少し前に読みました。冷めないうちに書いておこうっと。
新書版の小説です。新書は、文庫のレーベルとは違って大人向き(価格もね)なので、好みです。
挿絵は蓮川愛さんで、イラストは若干少なめと思われますが、本のつくりが凝っていて、中に装飾があったりページが漢数字だったりと、いい雰囲気を醸し出しています。
あらすじは・・・と言うと・・・
男でありながら、吉原で花魁にまでなった遊女(?)のお話です。
吉原で、菩薩花魁と呼ばれた花魁を母に持つ少年は、7つの時に母を亡くして吉原を後にします。
さて、そこで、お相手の南条という男と出会うわけなのですが・・・それから色々あって、南条の知らないうちに、少年はまた吉原へ。
そして、また、南条と少年は、吉原で再会するんです。水揚げ前の少年と。
- 華の闇
- 榎田 尤利 蓮川 愛
- 大洋図書 2007-05-25
- おすすめ平均

タイトルと挿絵に惹かれ・・・・
濃厚エロさえ霞む筆力
BLを越えてる?
さすがの一言
不思議な魅力で惹きつけられて・・・
by G-Tools , 2007/10/18
このお話は・・・大変美味しゅうございました。
つまりは、水揚げの儀式が7日間もあるんです。
かなりのページ数を割いてあります。
そのせいか、水揚げ後の話になる後半、少し内容を端折ったような感じもあって、その辺りは物足りないような気がしましたが。
この2人、惹かれあっているのに長い間、心の行き違いがあって、2人の間には思い違いや憎しみや恨みがあって、それぞれの思いで苦しむんですよ。
しかも、それが解けるのもかなり後になってから。
そんな状態のままで、水揚げの7日間に突入してしまうんだから、もう本当に切ない。
無駄に傷つけあってしまうんですよ。
しかし・・・この南条という男は鈍い。鈍すぎる。
いっぽうこの少年は、潔く凛とした美しさがありますね。
しかも、何やら筋の通った「漢気」も感じます。
それは、吉原で花魁にまでなった母親から譲り受けた精神というものなのですが。
その、精神の美しさがこの物語の隅々まで行き渡っており、『華の闇』の闇には、吉原の遊女達を貶めるような、ただの安っぽい憐憫の情などを、読み手におこさせるような物語にはなっていません。
さすが、榎田尤利さんは、やっぱり凄い作家さんだなーと思いました。
そう言った意味で『華の闇』は、しっかりとした「耽美小説」「官能小説」だと思います。
大人のBL小説ですね。時代物が嫌いではなければおすすめします。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:榎田尤利 蓮川愛
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
交渉人は黙らない
- 2007.
- 10.
- 18
- (Thu)
- 12:11
少し前に読んだ小説です。新書版です。(うふ!)
三十過ぎの交渉屋と、同じく三十過ぎのヤクザとのお話。
まあ、オヤジですかね?若い方にとっては三十過ぎればオヤジでしょう。たぶん。
年下[攻]です。僅かな差ですが、ヤクザ男はそれはもう「先輩、先輩」と大切にしているように思います。
挿絵は奈良千春さんで、それはもうイイ感じで鬼畜感たっぷり・・・と思いきや、意外にも笑いが漏れてしまうようなコミカルなお話でした。
- 交渉人は黙らない
- 榎田 尤利 奈良 千春
- 大洋図書 2007-02-23
- おすすめ平均

爆笑物です
続きが読みたい1冊です!
☆手放したくない本☆
良かったです…!
同じ対や印でも
by G-Tools , 2007/10/18
文章は、交渉屋の「俺」口調で語られ、軽妙でリズム感があり読みやすかったです。
冷酷そうなヤクザ男の不器用だけど一途な恋情に、まんまと絡め取られてしまう詰めの甘そうな交渉屋が笑えます。
痛い話も含みますが、そこそこハッピーな雰囲気の話ではないでしょうか?
しかし・・・少々物足りなさが残りました。
続編があるといいな。
その後のラブラブも読みたいけれど、ていうか、ラブラブはあるのか?という気もしないでも無いのですが、過去の出来事である、凶暴な思いを抱く凶暴な男に身を任せてしまったその心情をもう少しはっきりと知る事が出来たらいいなーと思いました。
それは、つまり、たぶん、ラブラブへの鍵とも言えるんじゃないかな?とか思ったりして。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:榎田尤利 奈良千春
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説
このブログについて
- 2007.
- 10.
- 18
- (Thu)
- 09:48
いらっしゃいませ〜!
このブログは、管理人まひるが煩悩の赴くままに読み漁った、BL(ボーイズ・ラブ)とかやおいとか呼ばれるジャンルの本の読書感想ブログです。
したがって、ネタバレ御免!の非常に危険なブログとなっております。
できれば18歳未満の方や、また、男性同性愛に嫌悪感をお持ちの方は、お立ち寄りになりませんようお願いいたします。
▼管理人:まひるについて
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- [雑記]このブログについて
- | CM(-)
- | TB(-)
- Page top↑





