蛇恋の禊
- 2008.
- 05.
- 02
- (Fri)
- 15:47
沙野風結子さんの小説です。イラストは奈良千春さんです。
『蛇淫の血』の続編です。
すご〜く楽しみにしていたんですよねー。
続編なのに、なぜか、他社から?
良かったです!!ハードなお話でしたけれども。
ずっしり重くてがっつりエロい、もの凄く読み応えのあるお話でした。
どんなお話かと言いますと・・・
平凡な大学生ながら不可抗力によって岐柳組次期組長に据えられた円城凪斗。
常に傍らに控えている、恋人で補佐でもある角能尭秋に支えられ、戸惑いながらもその重圧に耐えていた。
だが、代目襲名を控えたある日、敵対組織に襲撃された凪斗を庇い角能が負傷してしまう。
いつか、自分の為に命を落としてしまうと恐れた凪斗は次第に角能と距離を取るようになる。
心身共に結びついていた二人の亀裂は広がるまま、岐柳組は抗争に巻き込まれて行き──。
(『蛇恋の禊』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
岐柳との養子縁組と代目襲名を控えた凪斗の、なかなか定まらぬ揺れる心と、そんな凪斗の扱いに悩む角能の苦悩。
そんな不安定な心を引きずったまま、大切な人を失い、代目襲名の日を迎え、様々な事件に巻き込まれて行きます。
性急な成長を望まれ、望んだ為に歪み、歪みを必死に押さえ込もうとする凪斗。
歪んで閉じていく凪斗には、どうしてやる事も出来ずに悩む角能。
凪斗の成長を願う角能の親心というんでしょうか?
凪斗の対応について、最初の段階で、角能の判断ミスと言いますか・・・失敗があったように思いました。
そのせいもあったのかな?角能は、最後まで必死で、凪斗の心を取り戻そうとします。
大切な人を奪われ、大切だから角能を遠ざけ、最後に縋れるのは、角能と出会った頃の思い出が塗り込められた「初恋」という絵だけになった凪斗には涙でした。
「禊」とは、「身削ぎ」で、「身削ぎ」とは、蛇の脱皮の様子が由来だと、書いてありましたね。
脱皮と言うより、粉々に崩壊して再生(新生)という感じを受けました。
崩壊したまま凍りついた凪斗を、角能の命がけの炎により、やっと溶かされて再生まで至った・・・というようなね。
角能も、凪斗が最後の心の拠り所とした「初恋」という絵と、自分の身を、引き換える事が出来て良かったです。
って、冷静に言っている場合じゃないよ(-_-;)無謀すぎるよ。
それだけに、角能の苦悩に涙。
これで、やっと、唯一無二の関係になれたんだなぁと、シミジミと思いました。
ところで、触手があるらしいと聞いていたのですが、夢の中での妄想めいたお話なので、それほどグロくもエロくも無かったような気が。
想像力の欠如?苦しそうではありましたが・・・。
ていうか、私、蛇については、けっこう可愛い!という感情を持っているので(-_-;)
(動物園の触れ合いコーナーでは、アオダイショウとか触りまくりで、腕に巻きつけたりとか)
円城凪斗と岐柳凪斗と脱皮した(?)岐柳凪斗が出てくるこちらのお話、ある意味、美味しいお話でした。
可愛い凪斗と、妖しい凪斗と、少し大人になった凪斗、他には・・・ひとり凪斗とか、蛇に嬲られる凪斗とか、薬に近親相姦・・・。
バラエティに富んだエロが、ギッシリ詰まっていました。
- 他ブログのレビューも見てみる? ▼
-
- tag:沙野風結子 奈良千春
- ジャンル:小説・文学
- テーマ:[小説・文学]BL小説


確かに上手いです!
試練、そして脱皮へ・・・

