千一秒物語
- この本の著作者 :
- トジツキハジメ
- 2008.
- 05.
- 15
- (Thu)
- 14:55
トジツキハジメさんのコミックです。
双子の兄弟モノです。
「猫耳眼鏡譚」という全く別のお話も収録されています。
ず〜っと、雑誌を買って追いかけて読んでいたので、迷わず購入です。
どんなお話かと言いますと・・・
俺の名は町屋千乃介、17歳。好きな奴は双子の兄の一こと一乃介だ。
好いたらいかん。伝えたらいかん。バレたらきっと嫌われる。
分かっちゃいるが、どうか俺に一を好きと言える勇気をくれ。
トジツキハジメが贈る甘ずっぱい愛と青春ストーリー、描き下ろしも加えて堂々見参!
(『千一秒物語』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
えーと、双子の兄弟間での恋愛のお話ではありますが、近親相姦はありません。
高校生のキラキラとした学校生活やら恋愛模様が、生き生きと描かれています。
千乃介たち高校生は、イマドキの高校生なんですけれども、どこか(どこかしら?)の地方都市という設定らしく、千乃介たちが話す言葉は方言で、和室で大きな座卓を置いた部屋が出てきたり、子供の頃の回想シーンで、神様の森の言い伝え等が出てきたりと、どこかノスタルジックな雰囲気が。
いやいや・・・そう思うのは、私にとって、子供時代は過ぎ去った遠い過去だから、そう思えるのかもしれません。
千乃介(弟)は、人の頭の中を覗く事ができるサイキッカーなのですが、子供の頃、一乃介(兄)から、勝手に他人の頭の中を覗くのは止めて、人の言う事を信じろ、と言われ、大好きな兄に嫌われないように、能力を出来るだけ封印してきました。
しかし、募る想いに負けて、ある時、兄の頭を覗いてみると・・・兄の頭の中は真っ黒で、何も見る事が出来ませんでした。
いよいよ、兄は自分の事をどう思っているのか、気になって気になって・・・?
・・・というのが、概ねのあらすじです。
主人公の千乃介が、明るい性格で、無邪気に一途に兄の事を想うので、全体的にキラキラした明るい、いかにも若者らしい恋愛のイメージのお話になっていますが、真面目で思慮深い一乃介は、いつか将来、起こるかもしれない千乃介の心変わりや、倫理を考え、深く思い悩むのです。
なので、その、一乃介の想いがいっそう切なくて、「禁忌」という事を深く考えさせられるお話になっていると思いました。
うん。この「暗さ」が、トジツキハジメさんらしいかな。
そして、この兄弟の恋愛は、発展途上にあって、まだ、これからも続くんだろう・・・という余韻?
これが、けっこう良かったかも?
一回通して読んで、なんだー、これで終りかよ!と思ってしまった方、何回か読んでみると、その、もやもや〜っとした余韻が楽しめるようになるかもしれません。
本当か?(-_-;)
保証は出来ませんが。
しかしね、なぜ、千が一の頭の中を覗く事が出来なかったのか?知りたかったなー。
収録の『猫耳眼鏡譚』(描き下ろし含む)は、怪しげな眼鏡店の眼鏡のお話。
あんな眼鏡があったら、私もかけてみたいかも(笑)
それとも、彼氏にプレゼントしてみる?
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