年下の彼氏
- 2008.
- 06.
- 02
- (Mon)
- 15:48
菱沢九月さんの小説です。イラストは穂波ゆきねさんです。
菱沢九月さんの新刊本は久々です。
大好きな作家さんなので、テンションが上がってしまいます。
良かったです!!
しっとりと優しくて幸せなお話でした。
繰り返し読みたい本・・・かも。
菱沢九月さんの本は、忘れた頃にまた読み返したいなぁと、思えるんですよね。
どんなお話かと言いますと・・・
「俺の彼氏になって下さい」――七つも年下の大学生に告白された、塾講師の石田楓。
賢い大型犬のように優しく頼もしいバイトの鴻島涼平に、密かに片想いしていた楓は、喜びより戸惑いに混乱する。
始まったものには、いつか必ず終焉がくる…。
甘い蜜月の中で、楓はひとり予感に怯えるが!?
諦めていた恋が成就する、嵐のような幸福と不安――恋愛の光と影を繊細に綴る、純愛ラブストーリー。
(『年下の彼氏』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
塾講師の石田は、子供の頃に両親を失い、そしてその後、自分達を育ててくれた祖父母を見送り、妹を嫁がせた現在は、一人でひっそりと暮らす、穏やかで優しく真面目な男です。
遺された長男としての役目は全て終えたと思っている石田には、「やるべき事は終わってしまった。あとは一人でのんびりと波風のない静かな日々を繰り返していくだけでいい。」という考えが、いつも根底にありました。
それは、次々と大切な人を失ってきたので、何かを得てまた失う事に対しての恐れが大きいからなんです。
だから、初めて恋愛らしい恋愛をして、想いが叶って嬉しいはずなのに、それと同時に、鴻島を失う日の事を考えはじめてしまいます。
大学生の鴻島は、大らかで心の丈夫な家族に囲まれた家庭に育ち、言葉も態度も素直で、思いやりがあって優しく、特技は誰とでも仲良くなれる事。
鴻島は旅好きで、常に、自分の知らない何処かへ行きたい、という欲求を持っていて、自分は根無し草だという自覚があります。
そして、いつか大切な事も物もどうでも良くなって、何もかも捨てて、どこか遠い所でちから尽きてしまうかもしれない、という漠然とした不安のようなものを抱くようになりました。
しかし、石田と出会ってから、鴻島にとって石田の存在は、自分が帰りたい場所になったんです。
そんな穏やかで真面目な二人なので、思いやりのある態度と言葉で、お互いに真摯に向き合って、物語は静かに進んで行きます。
そうなんですよ・・・そんな二人なので、石田の高校時代の元カレが現れて、二人の間を引っ掻き回して行ったり、石田の妹が二人の背中を押したりで、やっと、なんとか成るんですよね。
鴻島は、素直で大らかで、愛情の出し惜しみはしません。
それが、読んでいるとものすごーくよく伝わってくるんですよね。
どうなの!?この溢れんばかりの愛情は!
誰か私にも溢れんばかりの愛情を注いでくれ!という感じで、羨ましいかぎり(笑)
そんな素直な男が、複雑な年上の男と係わって行くのですが、若い上に、如何せん素直な性格なので、ただただ、一途に真正面から向かって行くしか無いんですね。
だから、読んでいて、それがとても好ましく思えるんですけれども、もどかしい!!
石田のほうも、不幸な境遇を考えると、石田の戸惑いも、読んでいて良く理解できるので、こちらももどかしくて。
普通だったら「なんで、こんな事、考えるかな?」って、思っちゃうんですけれどもね。
幸せの重さを感じると同時に、不安の重さも同じだけ感じるっていうのは・・・なんて、不幸なんでしょう!
読んでいて、はー、いつになったら、もっとポジティブになってくれるんだろう?って、心配になりましたよ。
そういう考え方にならない限り、鴻島の想いを全て受け取る事は出来ないでしょう?
読み終わってみると、恋愛の醍醐味っていうのかな・・・?欲しがったものを与えられる喜びと、求められたものを与えてあげられる喜び?自分の幸せが相手の幸せにも繋がるっていうのかな?そういう事がぎっしり詰まったお話だったなぁと思いました。
もちろん、それは、この二人がお似合いな二人だったからなんですけれどもね。
船と港?そんな二人?
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- tag:菱沢九月 穂波ゆきね
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entry: 年下の彼氏
COMMENTS
昔のなんか歌謡曲ありませんでしたっけ?
♪女は海〜とかゆう(笑)ごめん、記憶違いかな。
カラオケで歌ったらおじさんにウケたような(笑)
>船と港?
いいですね、楓って貞淑な感じで影があって
やたらモテそう。
あの先輩はしかし個性的だったね(笑)
ところで今日違うブラウザでうちのブログみたら
カテゴリのツリーが出来てなくて (iдi)
まひるさんwinですか?
まひるさんから見て、うちのツリーになってますか?(⌒〜⌒;A
あったあった!
>ばーどさん
>昔のなんか歌謡曲ありませんでしたっけ?
>♪女は海〜とかゆう(笑)ごめん、記憶違いかな。
うん。ありましたね。
映画『エーゲ海に捧ぐ』(原作:池田満寿夫)のイメージソングだったかな。
>あの先輩はしかし個性的だったね(笑)
楓はモテそうだけど、取り扱い(-_-;)が難しそうですよね。
そう思うと、あの、人の話を聞かない強引な先輩だと、それはそれで丁度良かったのかも。
>ところで今日違うブラウザでうちのブログみたら
>カテゴリのツリーが出来てなくて (iдi)
私はWinですね。
ちゃんとツリーになっていますよ。
ツリー化スクリプト、HTMLの一番下に入れていますでしょ?
あれね、途中でFC2ブログ以外の外部呼出しのもの(例えば、カウンタとか)が、なかなか読み込み出来ないとか、何かのはずみで、途中で読み込みが止まったままになったりした場合、ツリー化が遅れるような事もあるのかもしれないのかな?と思います。
(エラーの原因は、記事などの中に含まれる文字だったりする事もあります。)
javaスクリプトは書き方によって、ブラウザによって動作が異なったりする事もあるようなので、あまり気にしても仕方が無いかも。



