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花がふってくる

  1. この本の著作者 :
  2.  崎谷はるひ
  3.  今市子
  1. 2008.
  2. 06.
  3. 28
  4. (Sat)
  5. 23:59

崎谷はるひさんの小説です。イラストは今市子さんです。
崎谷さんらしくないという噂と、今市子さんのイラストがピッタリ!という評判だったので購入してみました。

どんなお話かと言いますと・・・

大学助手の蓮実秋祐は、いとこの袴田涼嗣と同居している。
同い年のくせに、際限なく甘やかしてくる涼嗣に、秋祐は密かに恋をしていた。
近すぎる距離があたり前になっていた二人だったが、涼嗣が恋人・理名との結婚を決めたことから事態は大きく動き始める。
秋祐は涼嗣への想いにピリオドを打ち、離れる決心をするが――。
(『花がふってくる』書籍カバーの内容紹介より引用しました)

・・・というようなお話です。

bk1で見る⇒
photo
花がふってくる (DARIA BUNKO)
崎谷はるひ
フロンティアワークス 2008-05-13
おすすめ平均 star
star蛍と今市子さんのイラストで魅力アップ

by G-Tools , 2008/06/29

わりと楽しめました。面白かったです。

でも、私、どうして崎谷作品が苦手なのか、もうひとつの理由が、今回判っちゃったな。
(当然、全てが駄目なわけでは無くて、好きな作品もありますよ)
私、どうやら「依頼心が強い生活能力のない受け」と「有無を言わせず、いたれりつくせりの攻め」というのが、苦手みたいなんですよね。

はぁ〜、スッキリしたぁ!!

こちらのお話、その、「依頼心が強い生活能力のない受け」と「有無を言わせず、いたれりつくせりの攻め」パターンかと思われたのですが、微妙にちょっと違っていましたね。
その、「微妙にちょっと違う」部分が、細やかに丁寧に書かれていて、思わず納得のお話でした。

秋祐は、思ったより、図太くてしたたかで、けっこう好感が持てました。
早い時期に、自分の性癖に気が付いて認めてしまったからじゃないのかな?
そしてたぶん、涼嗣に面倒をみて貰わなくても、好きなように気ままに生きて行くようなタイプなんじゃないのかな?と思いました。

それにしても、涼嗣の鈍感さと無神経さには、びっくりですね。
特に、いよいよ結婚か!という頃になって、やっと秋祐の存在に気付くとはね・・・。
結婚しても一緒に同居する気でいたのかしら?と思うと、呆れて笑いがこぼれるくらいですよ。笑っちゃいました。
やっぱり、兄弟のように育つとそうなっちゃうのかなぁとか思ったけれども、それにしても無神経な話ですよね。

秋祐は、涼嗣とらぶらぶになっても、まだまだそっとため息をもらすような事がありそうな気がするよ。
いとこ同士で兄弟のように育った二人だから、秋祐は涼嗣の家族に対して、涼嗣を自分のものにしてしまった事に罪の意識があるだろうし、何よりも、秋祐は、いくら自分の性癖について腹を括っているとは言え、そんな自分を自分自身でちゃんと愛せていないような気がしたので、それをどの程度、あの鈍感男が理解しているのかなと。
そういう気持ちを理解して拭ってあげられるといいな。

だから、最後、澄さんの振る舞いにはジーンときちゃいました。
少しは秋祐も救われたんじゃないかなと思いました。

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