発明家に手を出すな
- 2008.
- 02.
- 29
- (Fri)
- 19:11
小説です。イラストは長門サイチさんです。
数年前に購入しました。
さて・・・少しずつ、蔵書整理すすめて行きます。
感想が書きやすい本から・・・(;^。^A
こちらの小説、あまりにも面白くて、私の中では、忘れられない一冊となっております。
これって・・・喜劇ですよね?
え?違いますか?
どんなお話かと言いますと・・・
大手電器メーカーで、特許申請を行う弁理士として働いていた平井将孝は、上からの無理な注文にキレて暴言を吐き、会社を辞職しました。
仕事を失くした将孝は、祖父が営む特許事務所を手伝う事になりましたが、祖父は、自分の大切な顧客である「世紀の大発明家」原田武之を、将孝に託す事にしました。
将孝は、原田の研究所の一室で、早速仕事に取り組む事になりましたが、原田から、自分以外のデータも必要だからと、開発中の育毛剤の検体を頼まれました。
将孝は原田から、将孝の祖父も協力したのだと聞き、仕方なく了承し、原田の研究所に泊まり込む事となりましたが、二人で酒を飲んだある夜、なぜか一向に発毛しない将孝の皮膚の状態を調べるからと、原田のベッドに引きずり込まれ、薬を塗った場所を触られてしまうのでしたが・・・?・・・というようなお話です。
弁理士という仕事に情熱を傾ける将孝の熱い仕事ぶりと、刷毛プレイ育毛剤のデータ採取の為の様子が生み出す滑稽さが、絶妙なバランスで、ただの馬鹿馬鹿しいお話にはなっていない所が凄い(笑)
原田の常人を逸した考えや行動は興味深く、また、二重人格か?と思えるほどの、将孝の見事なぶちキレ具合も面白いし、将孝のその負けん気の強さが災いして、自らを泥沼へと導いてしまう、というのも笑えます。
原田は憎めない奴だし、最後の原田の豹変ぶりは・・・将孝では無くとも、開いた口が塞がりません(笑)
さすがBLだけあって、雪男のままでは・・・という事なのでしょうね。
こちらのお話は、あからさまな胸キュンな恋バナでは無いかもしれません。
原田は、先に将孝に対して身体が反応してしまい・・・将孝は、原田に対して発明家としての憧れは持っているけれど・・・という始まりのお話ですし、将孝は、原田との「世紀の大発明家と弁理士」という関係を大切に考えるあまり、自分がとった行動や感情を「不可解なモノ」として最後まで棚に上げて置いてしまっていますから。
それでも、最後はやっとその「不可解なモノ」を棚から下ろす気になるんですけれどもね。
それにしても。
研究データがあまりにも美しく、そこから見えるすばらしい研究手法に、まだ見ぬ人に憧れを抱いてしまう・・・というのは、恋にも似たような感情ですよねぇ・・・
私も、研究データでは無いですけれど、それに似たようなモノを見て、簡単に惚れてしまえる人なんで(^^;)その感覚は良く理解できちゃったりして。
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