ネタバレ御免!煩悩の赴くままに読み漁った、
BL(ボーイズ・ラブ)本読書感想ブログです。

BL偏愛読書録

【Illustration】

JUMP!

タイトルをクリックすると記事へ飛びます。

【CATEGORY :  [小説]か行 】(2ページあります。)

Benri-navi by myhurt

▼只今、当ブログにて《期間限定》割引ギフト券を配布中!
FC2ブックマークに追加

恋のはなし

  1. この本の著作者 :
  2.  砂原糖子
  3.  高久尚子
  1. 2008.
  2. 02.
  3. 13
  4. (Wed)
  5. 10:56

小説です。イラストは高久尚子さんです。
砂原糖子さん、今月は新刊が2冊ですね。
先日はルチルで、今日のはディアプラスです。

繊細な多和田と性悪で大胆不敵な新山、高久尚子さんのイラストがピッタリでした。

どんなお話かと言いますと・・・

ホテルマンの多和田(29歳)は、男性にしか恋愛感情を抱く事が出来ない己の性癖に対して、普通では無いとずっとコンプレックスを抱き続け、その性癖を、ただ一人の親友である石野にしか、うちあける事も無く過ごして来ました。
しかし、いっぽうでは、家庭を作る事が出来ない寂しさを抱え、片思いの経験しか無く、恋愛に対する憧れも捨てきれずにいました。

ある日、親友の石野から、多和田の好みのタイプかと思われる、ゲイの男性を紹介される事になりましたが、多和田は気がすすみません。
それは、過去に、多和田が石野に語った好みのタイプとは、本当の好みのタイプとは似ても似つかぬタイプの男だったからです。

しかし、同じような性癖の男にも興味を惹かれ、待ち合わせに行ってみる事にしましたが、そこに現れたのは、多和田が石野に語ったタイプとはまるで違うタイプの男でした。
それもそのはず、待ち合わせに現れた男は、急に来られなくなった相手と石野の伝言を頼まれただけの、脚本家である新山(28歳)という石野の従兄弟だったからです。

多和田は、待ち合わせに現れた男が、意外にも自分の好みに近かったせいもあり、違和感を覚えつつも惹かれて行きます。
新山は、多和田の美貌とゲイだという事に興味を惹かれ、石野から紹介されるはずだったゲイの男のふりをして、多和田と付き合いはじめますが・・・?

・・・というようなお話です。

photo
恋のはなし (新書館ディアプラス文庫 181)
砂原 糖子
新書館 2008-02-09
おすすめ平均 star
star久しぶりのヒット”大人の澄んだ恋”
star表紙のイメージより安心して読める恋愛物
star恋をしたくなります
star恋って素晴らしい

by G-Tools , 2008/05/22

ゲイである事を隠し続け、恋愛には興味があるが、経験が皆無で初心な、多和田。
多和田が「ゲイの男」という事で、脚本家のあからさまな興味で、多和田に近づいた、新山。
そんな新山が、初心な多和田にどんどんハマって行く・・・というお話でした。

こういう、新山のような性悪男が、情けなく恋のドレイになって行くお話は、嫌いでは無いはずなのですが、こちらはどうもね・・・好きにはなれませんでした。
新山が、最後まで、私の気に入らない男だったからでしょう、たぶん。
書き下ろしの「愛について」が好みでは無かったから?なのかも・・・。
そのせいか、新山は、かなり許せない男だなーと思いました。
多和田は初心でカワイイ男だから、イジメテみたい気はわかりますが(^^;)、やりすぎ。

そうは言っても、本編の「恋のはなし」は、良かったです。
多和田の、恋愛に対して期待する気持ちっていうのかな・・・すっごく切なくて。
新山の、肩書きなど関係無く、自分を受け入れてくれる人に出会いたいっていうのも。
まさに「恋愛したい人たち」のお話でしたね。
恋愛はしたくても出来るものでは無いだけに、降って湧いたようなこの幸運に、どれだけこの人たちが、お互いに、縋りたかったのかと思うと、とても切なかったです。

最初は、多和田が「好きになってもいいんだ」と、自分を拒まない新山に心をときめかせ、お互いに恋に落ちた事を自覚すると、今度は新山が、差し出された多和田の手に縋ります。

恋愛の駆け引きなんて知らない多和田が可愛くて可愛くて。
新山のイジワルな要求に、激しく恥らいつつも応える多和田がもう堪らんです(笑)

新山は嫌な男だけれど、不器用で、覚悟を決めると直球勝負の多和田には、臆面も無く自分の気持ちを口に出来る新山が、ピッタリなのかもしれないなぁと思いました。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

極道はスーツに刻印する

  1. この本の著作者 :
  2.  中原一也
  3.  小山田あみ
  1. 2008.
  2. 02.
  3. 06
  4. (Wed)
  5. 12:39

小説です。イラストは小山田あみさんです。

極道×テーラーシリーズの3作目です。
表紙裏の扉のイラストが!!
書店で、「カバーをかけますか?」と訊かれ、うっかり「ハイ!」と応えてしまった私は後悔いたしました。
「うぎゃ〜っ!」←心の声
カバーをかけて貰っている間中、目が泳いでしまったのは言うまでもありません(^^;)

どんなお話かと言いますと・・・

「テーラー・えのきだ」の主である榎田のもとに、佐倉優という青年が弟子入りを志願して来ました。
断ったものの、雨の中、ずっと佇む佐倉の熱意に負け、雇う事にした榎田でしたが、恋人である極道の芦澤が来店した際、佐倉を見た途端、芦澤と芦澤のボディーガードの木崎の表情が一瞬変わり、芦澤は後日、佐倉をクビにしろと言ってきました。
榎田は、芦澤の、理由を訊ねても語らない理不尽な要求に不信感を募らせ、また、有無も言わせぬ勢いに、思わず「僕はまだあなたの(借金ごと買われた)愛人なのか?」という失言を吐いてしまいました。
その事で激怒した芦澤に、強引に刺青を入れられてしまった榎田でしたが、それでも、佐倉を解雇する事を、本人に言い出せず思い悩んでいたある日、芦澤のボディーガードの木崎から「佐倉の身元が判明した、佐倉が店に来てもドアを開けるな」という電話を貰うのでしたが・・・?

・・・というようなお話です。

※こちらの作品は、以下の前編とつながっています。
極道はスーツがお好き』→『極道はスーツを引き裂く』→『極道はスーツに刻印する
その他、ドラマCDも出ています。

photo
極道はスーツに刻印する (AZ NOVELS)
中原一也
イースト・プレス 2008-01

by G-Tools , 2008/02/06

まったくこの二人は・・・いつもいつも同じような事を繰り返して・・・。
そろそろお互いの性格を理解しても良いのでは?と思ってしまいます。
芦澤も芦澤だけれど、どれだけ痛い目に遭えば気が済むんだ榎田!
今回も、芦澤と諏訪の配慮も虚しく、危ない目に遭っています。榎田。

いきなり連れ去られて彫られちゃった刺青は、それほど無理やりでも無かったのですよね。
榎田が幸せなら・・・。
それが、アレですよ。表紙裏の扉のカラーイラスト。
エロい・・・。

それにしても・・・○道プレイ?
この二人、よっぽど好きなんだろう(笑)
いろいろなモノが入りますね?
ミントタブレットは・・・痛そう。

ところで、こちらの本には、最後に「暴走するサイボーグ」というショートストーリーが入っていました。
木崎って・・・前作中のお嬢さんに見初められて、イイ感じになるのでは?と勝手に思っておりましたが、あれれ?
諏訪も幸せになれるといいですね・・・。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

クランクイン

  1. この本の著作者 :
  2.  水壬楓子
  3.  水名瀬雅良
  1. 2007.
  2. 12.
  3. 25
  4. (Tue)
  5. 12:35

小説です。イラストは、水名瀬雅良さんです。
こちらの小説は、『ラブシーン』の続編です。
『ラブシーン』を読んでいないと、楽しめないかもしれません。

※こちらの本には「ロケーション」(前編)「クランクイン」(後編)「PV」の3編が収録されています。
「PV」は、『ラブシーン』『クランクイン』のリンク作品である『ファイナルカット』のメインカップル(木佐×野田)のお話。

どんなお話かと言いますと・・・

スキャンダルで日本を離れた俳優の瀬野千波は、アメリカで俳優を続けていました。
忌まわしい出来事から完全に立ち直るまで、恋人である俳優の片山依光とは会わないと決め2年の歳月が流れました。
そんなある日、ロケ地に依光が突然訪ねて来て・・・?

・・・というようなお話です。

※こちらの『クランクイン』は、『ラブシーン』の続編です。
他にリンク作品として『ファイナルカット』(木佐×野田)があります。

photo
クランクイン (リンクスロマンス)
水壬楓子
幻冬舎 2007-05

by G-Tools , 2007/12/25

今年出版されて、購入した本を、今年のうちにブログに書いてしまおうと思っていたのですが、無理っぽいな(笑)
えー、なんか、横道に反れてばかりだし(^^;)
しかし、気を取り直して、すすめて行きますよ。ええ。
こちらの『クランクイン』も、今年購入した本です。
前作『ラブシーン』が印象的で、あの二人は・・・?と気になっていたので迷わず購入しました。

千波は頑張っていました。依光に支えられて。
そして、そんな二人だからこそ、他の仲間にも恵まれたのでしょうね。

全体的には、あま〜い雰囲気に包まれたお話でしたが、その甘さが痛々しく思えたり。
まだ、過去の出来事にはなっていないんですよね・・・いや・・・当たり前か(涙)

依光の千波に対する気遣いがね・・・痛々しく。
(以下、濡れ場でのお話です。濡れ場、多いよ!)
千波は依光のその気遣いを、素直に受け入れているんですよね。
それって、自分の心の傷と向き合って認めて行く、という行為でもあると思うのですが・・・千波の、自分の足できちんと立って行けるようになろうとする強い思いを感じました。
そして、依光と身体を重ね合わせる度に、依光を信じてひとつひとつ乗り越えて行くんですよね。
そんな千波が幸せそうで・・・良かったです。

このカップルは好きかも。
依光は素敵な男です。依光の「信念」というものがいたる所に感じられました。
でもねぇ・・・買ってすぐに読んだ時は、その過去の出来事っていうのが輪姦だった為か、どうも、依光の千波に対する扱いが、また、千波の態度も、まるで女のように思えて、ちょっとイヤだなと思ったんですが、今回、また読み返してみると、それほどそんな感じは受けなかったです。なぜだ・・・。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

唐梅のつばら

  1. この本の著作者 :
  2.  水原とほる
  3.  山本タカト
  1. 2007.
  2. 12.
  3. 06
  4. (Thu)
  5. 12:49

小説です。イラストは山本タカトさんです。
こちらの本、欲しい欲しいと思いつつ、なかなか買うタイミングに恵まれず。
買おう!と思った時には、本屋の棚から消えていて・・・今さらながら、やっと購入いたしました。

水原とほるさんでイラストが山本タカトさん、という事で、いかにも耽美小説だろうと思っていましたが、バリバリの耽美小説でした。
耽美小説と言うと、読み終わってから「あれ?それでいいのか?本当に・・・」と思うようなお話も多いと思うのですが、こちらの『唐梅のつばら』は、そんな事も無く良かったです。
読書好きのBL読みさんにお薦めしたい本かも。

どんなお話かと言いますと・・・

初乃は十三歳の時に、広域指定暴力団滝川組、組長である滝川悦造に、養子として引き取られました。
しかし、実際には、悦造の愛人として引き取られたのであって、初乃は、毎日監視され、悦造から歪んだ愛情を受け続ける事になりました。
そんなある日、庭師の一員として屋敷で作業をしていた、庭師見習いの花村と出会います。
度々、顔を合わせるうちにお互いに惹かれあうのでしたが、ある日、悦造に嘘をついて、花村と映画を観に行った事がバレ、その事で、初乃は罰を受け、花村は悦造によって、初乃の身分を知らされます。
しかし、初乃の可哀相な境遇を知った花村は、庭の作業が終わった日、初乃へ「絶対に死ぬな。何か方法を考えるから、それまで生きていてくれ。」という言葉を残して去って行ったのでしたが・・・?

・・・というようなお話です。

photo
唐梅のつばら (SHYノベルス)
水原とほる 山本タカト
大洋図書 2005-12-22
おすすめ平均 star
starう〜ん、堪能しました!
starあぁ、水原とほるだ。
star心が痛い話

by G-Tools , 2007/12/06

読みすすめるのが辛いお話でした。
あまりにも辛くて、ゆっくりゆっくり読みました。
水原とほるさんなので、覚悟はありましたけれどもね。
(痛い話が多すぎますよね・・・)

初乃と花村は、やっと逢えたと思っては離され、また逢えたと思っては離される・・・という繰り返しで。
その都度、酷い仕打ちが待っていて。
また、初乃の境遇も悦造が亡くなった後も、組に縛られ、散々な目に遭います。

初乃は、花村との約束を信じていなければ、正気で生きてはいられなかったんでしょうね。
また、いいタイミングで花村が現れるんですよ。初乃の前に。
そして、花村が初乃へ向ける愛情は、ものすごく純度が高く力強いものであった為、初乃にとっても、それが自分にとっての最高の幸せであるという事を感じ、花村の心を信じ続ける事ができたのだろうと思いました。

途中、初乃も大人になり、自分に関わる回りの人々の事についても、いろいろ理解するようになります。
それが、正しいとか正しく無いとか、そういう問題では無く、歪んではいたけれども、確かにそこには、自分に対する愛情があったと理解するようになり、自分なりの愛情を差し出す事が出来たり、また、感謝し救われるんですよね。
それは、激しく痛々しく思える事なのですけれども。
また、そうする事が出来たのも、初乃が自分にとっての守るべきものを守り通したおかげなんだろうと思いました。

読み終わってみて、ふっと思ったのですけれど、愛情のカタチというものには色々なカタチがあるんだなーと、今さらながら。
また、人に差し出せる愛情というのも、自分が持てる物の範囲で、しかも、差し出してあげられるカタチは、相手によって限られてしまうものなんだなーと。
そして、自分の胸に収まらないカタチの愛情を差し出されても、理解は出来ても、受け取る事は出来ないという・・・。

そう考えると、自分が差し出したものを喜んで受け取って貰える幸せ、自分が欲しがったカタチのものを与えられるという事は、どれだけ幸福な事か、と。
そんな事を考えてしまいました。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

言ノ葉ノ花

  1. この本の著作者 :
  2.  砂原糖子
  3.  三池ろむこ
  1. 2007.
  2. 11.
  3. 17
  4. (Sat)
  5. 13:12

小説です。イラストは三池ろむこさんです。
先月購入した小説です。3回ほど読みました。
ほのぼのとしたあたたかいお話だと思います。
三池ろむこさんのイラストは、お話のイメージにピッタリと合っていて、かなり良かったです。

どんなお話かと言いますと・・・

『言ノ葉ノ花』は、「言ノ葉ノ花」と「言ノ葉ノ星」とに分かれております。

家電量販店販売員の余村和明は、クリスマスイブに同じ店の販売員である、長谷部修一の心の声を聞いてしまいました。
三年前のクリスマスの早朝、余村は、人の心の声が突然聞こえるようになってしまっていたからです。
どうやら長谷部は余村に好意を持っているらしく、余村はそれからというもの、長谷部の事が気になって気になって仕方が無くなりましたが・・・?

・・・というようなお話です。

photo
言ノ葉ノ花 (新書館ディアプラス文庫 169)
砂原糖子
新書館 2007-09-10
おすすめ平均 star
star心裏腹
star心の『声』と言葉と両方で囁かれたい
star不思議設定
starよかった!

by G-Tools , 2007/11/17

昨日書いた記事の中で、『ビター×スイート』のキャラがどうも好きになれない・・・という事を書きました。
理解は出来ても好きになれない・・・という感じ?
実はこちらの『言ノ葉ノ花』の余村もまさにソレで、可哀そうだとは思うんだけど、何か好きになれないキャラクターだったんです。
こちらの小説、3回読みましたが、やはり好きになれませんでした_| ̄|○
心が狭いんだ・・・いや、冷たいのかな?私・・・。

人の心の声が聞こえるようになったら・・・その状況に慣れて行かなくてはなりませんから、そのおかげで、知らず知らずのうちに能力に頼っていたとしても、仕方が無い事だし。
その弊害として、人の表情やしぐさに疎くなる、というのも理解できますね。
人の心の声が聞こえる辛さや、その能力を信じて貰えなかったりする辛さも、理解できますし。
また、長谷部が表裏の無い正直な男で、しかも真面目な考えを持った男だと知り、ますます惹かれて行くのですが、こちらも、判るような気がしますね。

そんな能力のおかげで、右往左往する事になって、可哀そうな男なんですよね。余村は。
で、能力の事を長谷部に知られて、避けられてしまうようになるのですよ・・・

しかしですね、余村は、心が読まれてしまう長谷部の気持ちを考えなさ過ぎる!
いやいや・・・長谷部に避けられて、自分の事でイッパイイッパイなんだろう・・・余村は。
また、長谷部が言葉に表裏の無い男だった、という事も、余村が気遣いを欠く要因になったようにも思えます。
でもでも、自分の気持ちだけ押し付けて、相手の気持ちを考えないというのは、いただけません。

それなのに・・・なんて潔い男なんだ!長谷部は。
自分の心が読まれていると知ってうろたえたけれども、自分が余村を求める気持ちと、余村が自分を求める気持ちを知って、腹を括るんですよね。

しかし、考えれば考えるほど、複雑ですね。
この小説は、考える事が多すぎて、未だに考えが纏まらないです。

結局は、人の気持ちは複雑で、口に出した言葉は、その人の気持ちの一部でしか無い事も多いですし、また、一部だけを口にする意味もあります。
その言葉を受け取る側も、自分の許容範囲でしか受け取る事は出来ないものだし。
人に気持ちを伝える努力は、惜しまない方が良い・・・とも思えるのですが、その気持ちはただ単に自分のエゴなんだろうか?とか、受け取る相手はどんな気持ちになるんだろう?とか考えると、ぐるぐるしちゃいますしね。
そんな事を考えると、何かねぇ・・・どうする事が良い事なのか悪い事なのか、よくわからなくなっちゃうんですよね。
人と関わって行くっていうのは、つくづく難しい事だなと。

そんな事だから、きっと昨日書いた『ビター×スイート』の三日月は、あのような性格(?)になってしまったのかもしれません。

言葉を口にする、という事はとても大切な事で、相手の事を考えて言葉を選ぶという行為も大切。
しかし、世の中には色々な人が居るわけですから、結局はなるようにしかならないわけで、言葉は受け取る人の気の持ちようだったりで。
また、ネガティブな感情は、出来るだけ放っておかずに、きちんと整理して消化して行かなくては・・・と、それぐらいしか。

「言ノ葉ノ星」の中で二人もそうやって、自分達の間で模索する事になるのですけれども。

そんなわけで、私はどうもこの『言ノ葉ノ花』は、純粋にBLとして楽しむ事が出来ませんでした(^^;)
ぐるぐると余計な事を考えちゃって(笑)

でも、濡れ場はとっても良かったです(*^-^)
長谷部の口にする言葉と心の声とで、煽られます。
長谷部の素直な感情で、清潔な言葉責め、という感じがしました。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.2

  1. この本の著作者 :
  2.  木原音瀬
  3.  下村富美
  1. 2007.
  2. 11.
  3. 12
  4. (Mon)
  5. 12:44

小説です。イラストは下村富美さんです。
既刊の『吸血鬼と愉快な仲間たち』は、完結では無く続編がある、との事だったので、買い控えしていました(^^;)
で、今回まとめて購入したのですが、まだ続きが出るようですね。
面白かったです。続きが楽しみだぁ〜。

今回は、『吸血鬼と愉快な仲間たち』と『吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.2』とあわせた2冊分の感想なので、長いです。

どんなお話かと言いますと・・・

『吸血鬼と愉快な仲間たち』
アルは吸血鬼ですが、人間だった時、吸血鬼に中途半端な血の吸われ方をした為か、牙を持たない吸血鬼になってしまいました。
しかも、昼間は蝙蝠、夜は人間、という姿ですごさなくてはならず、蝙蝠や人間に自由に変化する事が出来ない稀な吸血鬼です。

米国のネブラスカ州でひっそり暮らしていたアルは、ある日蝙蝠の姿の時に、牛肉と一緒に冷凍庫へ入れられ、その牛肉に紛れて日本の精肉工場へ送られてしまいました。
そして、日没をむかえた時、人間に変化してしまい、全裸のまま工場の女子トイレに居る所を見つかってしまい、警察へ通報され留置所に入れられてしまいます。
しかし、日の出をむかえると蝙蝠になってしまい、アルは脱獄したと思われ、蝙蝠になったアルは惣滑谷という刑事に、蝙蝠好きだという友人であるエンバーマーの高塚暁のもとへ連れて行かれ、暁に飼われる事になります。

そんなこんなで(^^;)、暁のもとで生活していたある夜、事件が起こります。
人間になっていたアルは公園で見知らぬ男に襲われますが・・・?


『吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.2』
日本語もだいぶん上達した吸血鬼のアルは、暁の仕事先である、葬儀会館のエンバーミング施設の清掃アルバイトをさせて貰いながら、暁の家に居候として置いてもらっています。
そして、牙を持たない吸血鬼のアルは、時々、暁のエンバーミングの手伝いをし、エンバーミングの際に出る廃液を貰い、それを糧として暮らしています。

葬儀会館にアルバイトとして出入りするようになって、容姿に恵まれたアルは、モデルや俳優の仕事の依頼が来るようになりますが、暁は猛反対します。
アルは不法入国外国人だから。

しかしアルは、テレビドラマに出演せざるを得ない状況になりました。
そして、その撮影現場で事件に巻き込まれますが・・・?

・・・というようなお話です。

photo
吸血鬼と愉快な仲間たち Holly NOVELS
木原音瀬 下村富美
蒼竜社 2006-12-15
おすすめ平均 star
starライトノベルスっぽい
star面白いです
starまだ愉快じゃない
star今の所ライトノベルみたいな。
star“当然”の壁をぶち破る

by G-Tools , 2007/11/12

photo
吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.2 (Holly NOVELS)
木原音瀬 下村富美
蒼竜社 2007-10-11
おすすめ平均 star
star何度も繰り返し読みたくなります
star早く続きが…!

by G-Tools , 2007/11/12

ファンタジー?現代でのお話ですが。
ラブはまだはっきりとした形にはなっておりませんでした。
続刊が楽しみです。期待が膨らみました(笑)

ああ!暁に萌えました。
弱いです。私。暁のように、ストイックなお洋服が好みの男性には。
いつも、黒orグレーのスラックス+白シャツという出で立ちの。
白シャツ萌え?
BLにもこのような出で立ちで、お洋服にはあまり興味無さそうな男性は、たまに登場しますよね?
誰にも愛されない』(山田ユギ)の日下とか、『毎日晴天!』(菅野彰)の秀とか・・・。
ここに萌えのツボがある女性は多いのかしら・・・?
いや、萌えのツボは、白シャツだけでは無いんですけれどもね。

このお話、クールビューティーが可笑しな仕打ちに遭う、というのも萌え。
可笑しな仕打ちに遭う事によって、綻びが出来るじゃないですか?その綻びが愛しさを呼ぶんですよね(^^;)
同じ木原音瀬さんの『脱がない男』もそうでしたけれど・・・。
意地悪なのかな・・・私。

暁はツンデレでは無いのかなぁ・・・デレにはならないのかな・・・。
ツンデレだとなおイイのに。

そしてそして、暁が[受]だといいなー。
アルのやる気満々な感じとか、暁が酷い仕打ちに遭わせられている所から考えると、暁は[受]なんじゃあ?と勝手に妄想が膨らんでしまう。

は!萌えや妄想だけで、もうこんなにスペースを使ってしまった(^^;)
真面目にちゃんと感想を書こう。うん。

吸血鬼のアルは、昼と夜と姿が変わってしまう為、ネブラスカでは人目を忍んでヒッソリと生活していたのですが、暁や惣滑谷や葬儀会館の人達に可愛がられ、(吸血鬼だけど)人間らしい暮らしができるようになり、お世話になっている人達が困っていたら、自分も力になってあげたい・・・と思うようになります。
家族にも恵まれ、愛されて生きてきたアルは、純粋で素直な男です。
そんなアルだから、他人には全く興味が無く、他人の気持ちを推し量ろうとしない暁の事が気になります。
しかしアルは、暁の中には確かに優しい気持ちがあって、それを表現するのが苦手なだけなのでは?と思います。
そして、それは、暁に対して愛情表現をしてくれる人に恵まれなかったせいなのでは?と思うようになります。

アルはカワイイ!
たどたどしい日本語のせいか、年齢よりも幼く感じられますね。
純粋で素直な性格だし。しかも、甘え上手。
やはり、たっぷり愛されて育った人は違うな・・・と思いました。
アルは暁を変える事が出来るのかな。

だけど、そんな暁も嫌いでは無いです。私は。
不器用、というより、むしろ、暁の生き方には潔さを感じます。
暁は「死」を扱う職業ですから、まるっきりクールなだけでは無いと思うんです。
死ぬという事は、生きていたからこその事ですから。

アルが飢えている時、身近な人が死んでしまって悲しいという気持ちがあるのに、死んでしまったその身体から流れ出る血液に我慢が出来なくなって。
そして、我慢が出来なくなった自分が嫌だと・・・そういうアルの気持ちを汲んでやる事が出来るのです。暁は。

この部分の話を読んで、私は「殺生」という言葉を思い出しました。
殺生は罪ですが、誰もが背負う罪です。生きていれば。

暁の生い立ちには興味が湧きますね。
どのようにして、人の生死に対する、そのような感覚を身につけるのに至ったのでしょうか?
そうでなければ、エンバーマーなどという職業に就けるものでは無いと思います。
暁にも誰かに赦されなければいけない過去があるんでしょうか?
(また勝手に、過剰な妄想を(笑))

とにかく、暁にもアルにも幸せになって貰いたいです。
暁には、生きている幸せ、という事を今以上に享受する事が出来たらいいのに、と思いました。
そして、アルも、ずっと生き続けるという事実をもっと前向きに考えられるようになるといいなぁと思いました。
あ、惣滑谷もね(笑)
惣滑谷にはいい人が居ないのかな・・・。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

ケモノの季節

  1. この本の著作者 :
  2.  菱沢九月
  3.  汞りょう
  1. 2007.
  2. 10.
  3. 26
  4. (Fri)
  5. 12:01

小説です。
イラストは、汞りょうさん。

こちらは、少し前に読みました。
良かった!甘酸っぱい感じでイイ!
そして、[攻]目線で書かれています。
これもけっこうツボ(笑)

どんなお話かと言うと・・・

高校生の同級生CPのお話です。
退屈な日々を過ごしていた、大人びて冷めた高校生のイチは、この学校には珍しいタイプの金髪のヤンキーっぽい同級生のユイに興味を持ちます。
退屈な日々の暇つぶしに、アイツはちょっと面白そうだと思ったイチは、ユイに近づきます。
そうこうしているうちに、イチはユイに性的な魅力を感じてチョッカイをかけてしまうのですが、なぜか、ユイはイチを拒みません。
そんなユイにイチはどんどんハマって行くのですが・・・。

・・・と、そんな感じのお話です。

photo
ケモノの季節 (キャラ文庫 ひ) (キャラ文庫 (ひ2-6)) (キャラ文庫 (ひ2-6))
菱沢九月 汞りょう
徳間書店 2007-08-23
おすすめ平均 star
star夏空の爽快感
star久々に・・・

by G-Tools , 2007/10/26

イチってなんだかすっごく嫌な野郎なんですよ。最初は。
いっぽう、ヤンキーかと思われたユイは、見た目と違ってお行儀が良くって「まっとう」な子で。
そんな二人は、お互いの良い所を見い出し尊重しあって成長して、それぞれの過去と決別するんです。

イチは、物事の本質を見極める澄んだ目を、たぶん、ユイのおかげで取り戻す事が出来たんでしょうね。
誰にでも優しくて寂しがり屋のユイも、本当の強さとか優しさを知って。

いや、もう、ほんと、このお話は良かったです。
お互いの足りない部分を補い合って成長して行くという、恋愛モノの王道だと思います。
そんな二人が繰り返すHは、やわらかくて甘酸っぱくて。
ユイがめっちゃ可愛くて色っぽいんですよ。

素直な心っていうのは、何にも換え難い宝物ですね。
ヒネクレ者の私はちょっと羨ましい(笑)

そう言えば・・・菱沢九月さん。
何冊も読んだわけでは無いのですが、この方の文章と言いますか手法?特徴がありますね。
主人公は、自分の内なる感情と対話しながら、実際の出来事や知識なんかをすり合わせて、ひとつひとつ自分の感情を理由付けするように確認ながら、物語はすすめられて行きます。
一段一段ゆっくり階段を上るように進んで行くので、悪く言えば、じれったくもあり、そして、やや理屈っぽくてクドイ感じ?

でも、私は、そんな菱沢九月さんの文章が好きです。
もうなんかクセになりそうっていうか虜?
年齢を重ねるうちに、本の読み方も変わってきて、若い頃のように、ばばーーーーっと一気に!という読み方はあまりしないようになって、少し読んでは自分の中でもちょっと考えて整理してっていうような読み方に変わってきたから。
そんな読み方にピッタリくると言いますか。ツボです。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
FC2ブックマークに追加

交渉人は黙らない

  1. この本の著作者 :
  2.  榎田尤利
  3.  奈良千春
  1. 2007.
  2. 10.
  3. 18
  4. (Thu)
  5. 12:11

少し前に読んだ小説です。新書版です。(うふ!)
三十過ぎの交渉屋と、同じく三十過ぎのヤクザとのお話。
まあ、オヤジですかね?若い方にとっては三十過ぎればオヤジでしょう。たぶん。
年下[攻]です。僅かな差ですが、ヤクザ男はそれはもう「先輩、先輩」と大切にしているように思います。
挿絵は奈良千春さんで、それはもうイイ感じで鬼畜感たっぷり・・・と思いきや、意外にも笑いが漏れてしまうようなコミカルなお話でした。

photo
交渉人は黙らない
榎田 尤利 奈良 千春
大洋図書 2007-02-23
おすすめ平均 star
star爆笑物です
star続きが読みたい1冊です!
star☆手放したくない本☆
star良かったです…!
star同じ対や印でも

by G-Tools , 2007/10/18

文章は、交渉屋の「俺」口調で語られ、軽妙でリズム感があり読みやすかったです。
冷酷そうなヤクザ男の不器用だけど一途な恋情に、まんまと絡め取られてしまう詰めの甘そうな交渉屋が笑えます。
痛い話も含みますが、そこそこハッピーな雰囲気の話ではないでしょうか?

しかし・・・少々物足りなさが残りました。
続編があるといいな。
その後のラブラブも読みたいけれど、ていうか、ラブラブはあるのか?という気もしないでも無いのですが、過去の出来事である、凶暴な思いを抱く凶暴な男に身を任せてしまったその心情をもう少しはっきりと知る事が出来たらいいなーと思いました。
それは、つまり、たぶん、ラブラブへの鍵とも言えるんじゃないかな?とか思ったりして。

他ブログのレビューも見てみる? ▼
▼東京漫画社さんのBLコミックが充実しています。おすすめ!


 ↑Page top