スレイヴァーズ グレイス
- 2008.
- 03.
- 20
- (Thu)
- 00:29
小説です。イラストは雪舟薫さんです。
華藤えれなさんの、スレイヴァーズシリーズの5作目で、こちらで完結です。
どんなお話かと言いますと・・・
使用人である冴木に会社を奪われ、隷属を強いられた柊一。
だが陵辱された憎しみを経て、冴木の狂おしい愛を知り、新たなふたりの関係を築こうとする。
そして自らの想いを冴木に告げようとするが、事故で生死の境を彷徨ってしまう。
ようやく目覚めた時、会社は買収の危機に陥っていた。
自分を助けるため、冴木が会社の命運を分ける会議を欠席したせいで…。
彼と対等な関係になりたいと願う柊一は、会社を取り戻すため闘う決意をするが――。シリーズ完結!
(『スレイヴァーズ グレイス』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
※こちらの作品は、『スレイヴァーズ ディア』の続編です。
『スレイヴァーズ キス』→『スレイヴァーズ ラヴァ』→『スレイヴァーズ ヌード』→『スレイヴァーズ ディア』→『スレイヴァーズ グレイス』
「天使の翼を折ったら駄目よ。翼をなくした天使は、二度と天国に帰れないんだから」
翼をなくした天使は、翼を折った男の罪を、自分の罪として赦し、共に地上で生きる事を選んだ・・・という事ですかね?
柊一さまは、冴木と出会う事により、人の醜い負の感情を抱き苦悩したわけですが、そのような感情をただ嫌悪するだけでは無く、理解する事によって、心の成長を遂げましたね!
冴木は、そんな柊一さまに赦されて、また原点へ戻る事が出来て良かったです。
そのうえ、柊一さまに望まれて。
柊一さまは、冴木と対等に、と言っていますが・・・
冴木はいくら柊一さまに望まれても、冴木にとって、柊一さまは、いつまでたっても「柊一さま」なのでは?と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
それにしても・・・長いお話でしたね。
かなり疲れました。残念ながら。
何か、お話の世界に入り込む事が難しかったです。
馴染めなかったと言いますか・・・
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スレイヴァーズ ディア
- 2008.
- 03.
- 19
- (Wed)
- 00:49
小説です。イラストは雪舟薫さんです。
華藤えれなさんの、スレイヴァーズシリーズの4作目です。
そろそろ馴染んで来ました。芝居がかったセリフにも(笑)
どんなお話かと言いますと・・・
父親の一周忌の法要を済ませた倉橋柊一は、母親から、亡き父から柊一宛の遺書を手渡されました。
それを読み、柊一は、どんなに父が柊一を愛していたか、また、倉橋物産という巨大企業を運営する為に、どうするのがいちばん良いのかを、考えていた事がわかりました。
柊一は、それらの事をよく考え、冴木との関係をいったん解消し、パリで企業研修生として経験を積む事を希望するのでしたが・・・?・・・というようなお話です。
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- スレイヴァーズ ディア (リンクスロマンス)
- 華藤えれな 雪舟薫
- 幻冬舎 2006-07-31
- おすすめ平均
最終巻に向けて…
じ、じれったい…(笑)!
ああ、果てしなく平行線。
待ってました★
by G-Tools , 2008/03/19
※こちらの作品は、『スレイヴァーズ ヌード』の続編です。
『スレイヴァーズ キス』→『スレイヴァーズ ラヴァ』→『スレイヴァーズ ヌード』→『スレイヴァーズ ディア』
さて、そろそろ、大袈裟なセリフや世間知らずなお坊ちゃま設定にも慣れて、やっと、お話にも入り込めるようになってきました。
これからは、柊一サマのご成長に敬意を表し、柊一さまとお呼びしたいと思います(笑)
父の遺志を継ぎ、生涯のビジネスパートナーとして、友人として、冴木と新たな関係を築きたいと、今までの関係を解消し、冴木と対等になりたいと思う柊一さま。
またもや、アサッテな方向へ進もうとしているように思うのは、私だけでしょうか?
冴木は、柊一さまと対等な関係などには、なりたくはないのにね。
こちらの「ディア」は、自分との関係を解消してくれた冴木に応えるべく、パリで、お仕事に励む柊一さまだったのですが、早瀬と若宮のらぶらぶシーンを目撃してから、冴木の愛情に気付き応えてあげられなかった事を激しく後悔し、自分の気持ちに気付くというお話かと。
冴木は、柊一さまが自分の事を赦そうとしてくれた事で、自分が今まで抱えてきた感情や行いについて考え、柊一さまとの関係を潔く解消する気になり、柊一さまに「ずっとお慕いしておりました」と告げる事が出来たのですが・・・
今度は、柊一さまが、その言葉に囚われ、冴木に執着してしまうんですよね。
つまり、柊一さまに冴木の心情をなぞらせるという・・・またまたクドイお話に。
が、しかし、柊一さまに、確実に成長していただく為には、いたしかたないのかもしれません、という諦めの境地になりましたよ。私は。
スレイヴァーズシリーズ、ここまでの4冊を読んで感じた事、それは・・・
「子育ては難しい」
いやいや〜まるで的外れな感想でゴメンナサイ(^^;)
だってさー、ここまで自己評価が低い人は、生き辛いですよ。
それなのに、いじけたり卑屈になったり投げやりになる事すら、許されない。
ますます、自分の首を絞めるばかりですよね。
ま、的外れな感想は、そのへんの棚に置いておいて・・・
そんな柊一さまが、投げやりになったり、冴木に縋るんですよ!!
あの、気高く美しい柊一さまが!
冴木の戸惑いが手に取るように伝わりました。
またもや、悩むんでしょうねぇ・・・冴木は。
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スレイヴァーズ ヌード
- 2008.
- 03.
- 17
- (Mon)
- 19:15
小説です。イラストは雪舟薫さんです。
華藤えれなさんの、スレイヴァーズシリーズの3作目です。
頑張って読みましたとも!
が、しかし・・・感想は辛口で、しかも投げやりかも?すみません。
どんなお話かと言いますと・・・
クリスマスが近づいたある日、倉橋柊一は、職場の同僚から、イヴは彼女と過ごすのですか?と訊ねられます。
また、社内弁護士の若宮からは、冴木へのクリスマスプレゼントは用意しましたか?と訊ねられ・・・。クリスマスイヴは、みんな、家族と過ごすものだと思っていた柊一は、冴木のイヴの予定が気になります。
イヴの日、柊一が目覚めると冴木は出掛けていて・・・
柊一は、冴木のクローゼットの中の、女性物かと思われる、赤いコートの持ち主と冴木の関係が気になりだします。
夜遅くに帰宅した冴木に、赤いコートの持ち主について訊ねると、冴木は不機嫌になってしまいました。そして、翌日出社すると、若宮から、冴木へのクリスマスプレゼントは何を贈ったのか?と、訊かれた柊一でしたが、「冴木の欲しい物がわからなくて、何も贈らなかった」と言うと、若宮は、冴木がイヴを柊一と一緒に過ごせたのなら、それは冴木にとって、最高のプレゼントだったに違いないと言いました。冴木は柊一の事が好きだから・・・と。
今までの酷い仕打ちを思い、本当なのだろうか?それならなぜ・・・?と思う柊一でしたが・・・?・・・というようなお話です。
※こちらの作品は、『スレイヴァーズ ラヴァ』の続編です。
『スレイヴァーズ キス』→『スレイヴァーズ ラヴァ』→『スレイヴァーズ ヌード』
こちらの「ヌード」は、クリスマスの少し前から、お正月明けまでのお話で、二人の甘い生活の様子を描いたお話らしいです。
ええ、あとがきにそう書いてありました。
物語は、ひと休みといった感じの。
しかし、こちらの「ヌード」で、過去の冴木の頑張りが、明らかになります。
柊一サマの誇りが傷つけられぬようにという・・・。
赤いコートを忘れている柊一サマには、呆れます。
相変わらず、冴木に身体を貪られる柊一サマ・・・
そして、相変わらずトンチンカンな柊一サマとカワイソウな冴木。
それにしても。
この、柊一サマの幼さはいったい・・・?
大学卒業した男だよ?大人でしょう?
これをカワイイと思えるような寛容な心は、私は持ち合わせてはおりませんでした(-_-;)
それに、何か辻褄が合わないお話もあるんですよねー。
柊一サマが作った、ベーコンとマッシュルームのおツマミのお話。
何か、お粗末な感じがしました。
何だかなぁ・・・感想が書き辛い「ヌード」でありました(-_-;)
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スレイヴァーズ ラヴァ
- 2008.
- 03.
- 15
- (Sat)
- 01:13
小説です。イラストは雪舟薫さんです。
華藤えれなさんの、スレイヴァーズシリーズの2作目です。
ええ、過去に放り出してしまった2作目です(-_-;)
なので、感想は辛口で、しかも投げやりかも?すみません。
どんなお話かと言いますと・・・
柊一を命がけで守った事件で入院した冴木は、「柊一さん、逃げるなら今のうちですよ」と告げてきました。
しかし、冴木の自分に対する愛情を感じた柊一は、自らの力で、この関係を変えようと思うようになりました。
亡き父が柊一に望んでいた営業部への配属を、冴木に頼み、精力的に仕事に取り組む毎日でしたが、またもや、冴木を失脚させようとうする陰謀に巻き込まれて・・・?・・・というようなお話です。
※こちらの作品は、『スレイヴァーズ キス』の続編です。
さて、翼を手折られた天使と天使の翼を手折った男はどうなったのか?と期待して読んだ数年前・・・この、ダラダラとした展開にイラっとしてしまったような気がします。たぶん。
またもや、柊一サマは、冴木の配慮も虚しく、危険なめに二度も遭ってしまわれます。
前作での事件と今回の事で、柊一サマは、やっと冴木の事を理解しはじめるのですが・・・。
柊一サマの、行動だとか言動の、アサッテな感じは何とかならないものなのか?
それとかさ・・・一般の社員と同じように、と希望しておきながら、未だに周りから「柊一さま」と呼ばれ、花道が出来てしまう、とかさ、何か思う所も無いのでしょうか?
とか、思っちゃうのよ。
まだまだ続いている奴隷ごっこにも、嫌気がさしてしまうし。
前作での(奴隷だ、下克上だ、とかの)萌えドコロが茶番である・・・というのは、「キス」でも薄々感じてはいましたが、こちらの「ラヴァ」で明らかになります。
たぶん、こちらの「ラヴァ」は、「キス」と同じようなシチュエーションの濡れ場や出来事を、冴木の愛情を感じた柊一サマにもう一度なぞらせる事で、柊一サマの心境の変化を楽しみましょう・・・という、そういうお話なのでは?と思います。
「ラヴァ」では、それぞれが激情で走り、「キス」では、それぞれがアンビバレントな感情で悩む・・・そんな感じなんじゃないのかなぁ、と、「ラヴァ」と「キス」を気を取り直して読んだ結果の感想です。
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スレイヴァーズ キス
- 2008.
- 03.
- 13
- (Thu)
- 19:13
小説です。イラストは雪舟薫さんです。
華藤えれなさんの、スレイヴァーズシリーズの一作目です。
実はこちらのシリーズ、過去に、3作目まで購入したのは良いけれど、2作目で放り出してしまっていた小説なんです(-_-;)
が、しかし、今回、完結したというので、気を取り直して(笑)読んでみる事にした次第です。
ぶっちゃけ、実はもう最後まで読んじゃったんですよ(笑)
なので、アレなのですが、最初に読んだ時の感想を思い出しながら、一作ずつ書く事にしました。
2作目で放り出しただけあって、「スレイヴァーズ キス」の感想は、かなり辛口で、しかも、あらすじは大盤振る舞いですのでご注意を。
どんなお話かと言いますと・・・
社長令息である倉橋柊一の15歳の誕生日、倉橋家に柊一と同い年の冴木が引き取られてきました。
鋭く挑戦的な眼差しに悪印象を受けた柊一は、「冴木を柊一の話し相手に」という父親の気遣いを断り、その結果、冴木は、柊一の弟の世話係として倉橋家で働く事になりました。色白で儚げな美貌を持つ柊一は、ひ弱な自分に比べ、頭脳明晰で逞しい冴木という存在に、常に、劣等感を持ち自尊心を傷つけられるのでした。
やがて、大学の卒業式の朝、柊一は、倉橋物産の社長である父親から、「冴木を取締役副社長にし、柊一は、営業部に配属する」と告げられ、愕然とします。
父親は、大学在学中の四年間、冴木に会社の仕事を手伝わせていたのです。
平社員と取締役副社長・・・凄まじいこの差はいったい何なのだろう?と、柊一は、思わずにはいられませんでした。それから間もなく、父親は病に倒れ、代表取締役社長の代理を、冴木に委任するという辞令を出し、父親が持つ株式の全てを冴木に譲渡しました。
父親から、次期社長として選ばれなかった事にショックを受けた柊一は、冷静さを失い、冴木を失脚させる陰謀に加担しようとするも、途中で冴木に乗り込まれ、計画は失敗に終わりました。
陰謀に参加した役員たちが、次々と解雇されるなか、冴木は、父親の「存命中は柊一を解雇しないが、処分は覚悟してください」と、柊一に告げるのでしたが・・・。やがてすぐに父が亡くなり、会社や財産のすべてが冴木の手に渡り・・・
柊一は、冴木から「自分の奴隷になってくれたら、あなたの家族や使用人の生活を保障する」と告げられ、母親や弟や屋敷の使用人達の為に、己の身を冴木に差し出すのでしたが・・・?・・・というようなお話です。
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- スレイヴァーズ キス[新装版] (リンクスロマンス)
- 華藤えれな 雪舟薫
- 幻冬舎 2004-10-31
- おすすめ平均
主人公たちの心情が丁寧に描かれていると思います。
新装版になってさらに……。
主従関係、下克上のキーワードにピンときたら
by G-Tools , 2008/03/13
え・・・何と申しましょうか、大袈裟で芝居がかったセリフが満載で・・・正直、かなり引きました。
なんじゃこりゃ!もう無理、と思いつつも最後まで読みましたよ。
使用人だった男が、今度は主人に。
「毎晩、じっくり仕込んであげますよ。私がいないと生きていけないような身体に」
気位が高く、高慢で美しい顔を屈辱に歪ませて泣く姿が見たい・・・。
こういうのがお好きであれば、萌えドコロ満載かもしれません。
前半は、柊一サマは、意地っ張りで素直じゃなくて浅はかだし、冴木の行動は極端でわけわからんし、この二人、好きになれないわ〜と思いました。
しかし、後半になりますと、柊一サマはもう少しマシな人で、また、冴木の苦しい胸の内もわかり、ホッと一安心(笑)
冴木は、最初に手酷い拒絶に遭ったから、あんなに執着心が育ってしまったんですかね?
せっかく大切に育てた愛情だったのに・・・。
自分に愛情を向けて貰えないなら、憎しみでもいいからその人の心の中に留まりたいという感情?
理解は出来ても、共感できないのですよ。私は。
また、先に書いた例の萌えドコロ?
私にはそのような萌えのツボは備わっていなかったみたいです。
だから、こんなさめた感想しか書けないのかもしれません。
「天使の翼を折ったら駄目よ。翼をなくした天使は、二度と天国に帰れないんだから」
こちらの、施設を出る冴木を見送った葉子が言った言葉。
強く印象に残りました。
この言葉が無ければ、2作目は読まなかったかもしれません。
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セラピストは眠れない
- 2008.
- 02.
- 04
- (Mon)
- 23:22
小説です。イラストは金ひかるさんです。
少し前、「無骨な男萌え」と「貧乏萌え」について書き、砂原糖子さんの作品もおすすめ♪みたいな記事を書きましたが、今回、こちらの本のあとがきで、著者ご自身の「貧乏萌え」疑惑について書いていらっしゃいました(笑)
どんなお話かと言いますと・・・
外村泰地は、借金を抱えているというのに怪我をして働けなくなった、幼馴染の三好勝に、出張ホストの代役を頼まれました。
外村は、断りきれず、事務所に登録しましたが、初仕事の日、出張先の顧客の家へ行ってみると・・・顧客は、碓氷志乃という男で、外村の仕事内容は、男娼まがいのサービスを行う事だと知り、呆然となりました。
しかし、引き受けた以上はなんとかしようと思ったものの、役には立たず、しかも、説教までして碓氷を怒らせてしまいました。
それにもかかわらず、後日、碓氷から事務所に電話があり、外村と専属契約を結びたいとの申し出があり、外村はなぜか碓氷の事が気になり、専属契約を結ぶ事になりましたが・・・?・・・というようなお話です。
最初の読み始めの頃は、なんだか妙に切ない話だなぁと。
外村[攻]が碓氷[受]に二度目に呼ばれた時の、サービスの様子の描写が印象的で、なんだか碓氷が妙に憐れに思えて。
外村も、そういう引っ掛かりがあったのか、碓氷を外村の自宅に呼んだ時に、碓氷に過去の男性経験について訊ねるシーンがありましたね。
外村は、過去の非常階段での出来事の事もあるし、そんなこんなで絆されちゃったのかなぁ?と思いました。
碓氷自身には少しも悲壮感は無いんですけれども、私にも外村フィルターが、かかっちゃったみたいでした(笑)
ストーリーは、碓氷の、素直だけれど情緒に欠けた発言と、過去の非常階段でのシーンが呼び起こす外村の妄想が、眞野が登場した事で更に拍車をかけ、お互いの感情を口にする事も無く、すれ違ったまますすんで行きます。
碓氷の、ミもフタも無い言動には唖然とさせられるし、トンチンカンな言動は笑えるし、眞野がかき回したせいで、外村の妄想だけが勝手に膨らむし、いったいどうなるんだ!と思った頃に、やっと眞野の意図と真実が明かされるのです。
お人好しの外村のおかげで、碓氷も少しは幸せになれそうな予感が。
鍵は眞野から外村へ移り、碓氷もぐっすり眠れるようになりそうですね。
外村は、あいかわらず振り回されそうですが。
それでも、お人好しの外村には、碓氷が丁度良いかも・・・。
それにしても、ほんと、上手いなぁ・・・砂原糖子さんは。貧乏を引き立てる小道具の数々。
吊るしのスーツは、まあ、普通として、鉄道高架下の轟音振動長屋に祖母ちゃんと二人暮しというのは泣けます。
昆布巻きの内職・・・安っ!唖然としました(涙)
それから、ワイシャツのアイロン皺は、外村の無骨さを彩っておりましたねぇ・・・。
私は、砂原糖子さんは、貧乏も同様に、相当、無骨な男も好きだと見ました(笑)
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新宿退屈男〜欲望の法則〜
- 2008.
- 01.
- 29
- (Tue)
- 12:09
小説です。イラストは奈良千春さんです。
衝動買いでした。
ジャケ(表紙絵)買い?タイトル買いでもあるかもしれないです(笑)
カバーのイラストっていうかデザイン?ものすご〜く好みだったのです。
どんなお話かと言いますと・・・
新宿東署に勤務する刑事、竜野友紀は、事件の容疑者である藤原美香子の行方を追って、事件前に美香子と接触を持ったという便利屋の早乙女文人に、聞き込みに来たのでしたが、突如、犯人が自首してきた為に、美香子の行方探しは打ち切りになりました。
以前から、個人的に美香子を探していた友紀は、打ち切りが諦めきれず、個人的に早乙女に藤原美香子の行方探しを依頼するのでしたが、早乙女から報酬は「刑事さんの肉体奉仕」と言われました。
背に腹は代えられない友紀は、早乙女の条件をのみ、その日は早乙女の事務所に滞在する事になりましたが、そこで、爆破事件に巻き込まれ・・・?・・・というようなお話です。
面白かったんだか面白くなかったんだか・・・なんだか良くわからないお話でした(^^;)
新宿退屈男は、飄々として人を喰ったようなキャラクターがなかなか面白くて良かったし、ストーリー的には、一応、事件の真相が露になって、めでたしめでたし!なんですけれどもね。
友紀[受]を除く他の登場人物のキャラクターは、個性が強くてそれなりに魅力的な人物ばかりで良かったのですが、友紀がどうもね・・・。
短気でキレやすいという設定のわりには、流されやすくて流されっぱなしで、しかも頭が悪そうで・・・なんだかボヤけたキャラでした。
早乙女[攻]好みの綺麗顔との事なのですが・・・他には何か良さげな所は無いの?という感じで。
濡れ場も、わけのわからないままに行為に流されておしまい・・・みたいな?
途中、催淫剤やらいろんなお道具も登場しますが・・・
友紀の早乙女に対する反応がいまひとつハッキリせず、友紀が、早々にケツをまくる(^^;)か、もっと右往左往すれば面白かったのかなぁと思ったり。
奈良千春さんのイラストがすごく良かっただけに、残念に思いました(涙)
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- tag:愁堂れな 奈良千春
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センチメンタル・セクスアリス
- 2008.
- 01.
- 23
- (Wed)
- 12:19
小説です。イラストはヤマダサクラコさんです。
昨日、「無骨な男」萌えの話をブログに書いたら、こちらの小説を思い出したので。
はっ!こちらのお話も、少しばかり貧乏ネタもあるお話でした(^^;)
どんなお話かと言いますと・・・
モデルの相原春巳は、幼馴染である真部仙介(理系大学院生)と一緒に暮らしています。
高校の卒業式の日、仙介から告白され「苦労はさせないから」と同居を申し込まれました。
ただ単に実家から出たかった春巳は、そんな仙介を利用し、同居を始めました。
「苦労はさせないから」という言葉に甘え、食事の支度や送り迎え等をさせる春巳。
身体を求める仙介に対して春巳は、「俺はホモじゃないから最後まではしない」と言い、身体を繋げる事だけは拒み続けます。
そんなある時、春巳は、仙介が女の子と歩いている所を目撃しますが・・・?・・・というようなお話です。
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- センチメンタル・セクスアリス (幻冬舎ルチル文庫)
- 砂原糖子 ヤマダサクラコ
- 幻冬舎 2006-11-15
- おすすめ平均
ちょっと・・・
謎解き?
ただのツンデレだけとは思えない...
私は好きです。
ツンデレです
by G-Tools , 2008/01/23
こちらのお話、前半は、春巳の好き放題ぶりが目に余り、とてもいや〜な気分になるのですが、後半、春巳が、自らその事にふれる事を拒んで、記憶の彼方に押しやっていた「ある出来事」の全貌を直視する事にした辺りから、物語の展開が変わります。
春巳の仙介に対する好き放題ぶりは、ただ単に仙介の好意を利用していた訳では無く、春巳の屈折した心がそうさせていたんだとわかります。
もともとは、「あの出来事」以前の道場での一件で、仙介を性の対象にしてしまう自分は変態だと思う気持ちが根底にあるようですが、そんな自分が「あの出来事」の見知らぬ男と同様な性癖だという事で、ますます同性愛への嫌悪感をつのらせ、また、父親の気に入るような息子にはなれなかった自分が、「あの出来事」のせいで、ますます父親に嫌われたらしいという思いが、自分を受け入れる妨げになり、春巳を好きだと言った仙介をも素直に受け入れる妨げになったのかな?と思いました。
「あの出来事」が無かったら・・・仙介への気持ちを「あの出来事」の最中に利用しなかったら・・・父親があのような反応を示さなかったら・・・春巳は、自分の気持ちを素直に認める事が出来たのでしょうか?
また、(自分と同様な)仙介の想いに素直に応える事が出来たのでしょうか?
いっぽう仙介は、「あの出来事」以前の道場での一件で、春巳が幼い頃から自分に向け続けた「好意のまなざし」がどのようなものであるかを確信していたようですよね?
だからこそ、こんなにも気長に春巳の事を待てたのかな?とも思いました。
なんだか可哀相なお話だと思いました。切ない・・・。
親の子供に対する態度っていうのは、難しいですね。
それにしてもねぇ・・・仙介ってばどんだけ春巳の事が好きなんだ?っちゅう話ですよ。
アレのどこがそんなに好きなの?という話は世間にも多すぎる・・・いや、そういうのって自分でもわかっていない事も多いですしね(^^;)
さて。それでは「無骨な男」萌え・・・行きますか?
いちばんは「預金通帳」ではないでしょうか?
萌えますか?引きますか?(^^;)
お次は・・・いや、これは「貧乏」萌えなのでしょうか?
学食の定食の「お持ち帰りコロッケ」でしょうね。
砂原糖子さんが書かれる、「無骨な男」を彩る数々の小道具も上手いなぁ!と密かに思っています。
『夜明けには好きと言って』の黒石[攻]を彩る小道具もお薦めかもしれません(笑)
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それは言わない約束だろう
- 2008.
- 01.
- 12
- (Sat)
- 13:58
小説です。イラストは桜城ややさんです。
やわらかい関西弁で書かれた、大学生と定食屋の従業員(芸人さんのタマゴ)とのお話でした。
衝動買いでしたが、面白かったです!買って良かったです。
お話はふたつに分かれていて、「それは言わない約束だろう」(前編)は[受]側から、「世界で一番大好きだ」(後編)は[攻]側から書かれており、濡れ場は少なく、二人が関係を築いて行く過程が丁寧に書かれていました。
そして最後に、「あなたが一番大好きだ」という四年後のショートストーリーが付いているのですが、らぶらぶでホワーっとしたお話になっています。
どんなお話かと言いますと・・・
公彰は、真面目で堅実な大学一年生。
行きつけの定食屋の従業員である竜一(31歳)に気に入られ、なれなれしくされるうちに親しくなって行くのでしたが、ある時、公彰は、竜一が芸人を目指している事を知ります。
公彰は、大学生になったのはいいけれど、自分には夢が無く、つまらない人間だと情けなく思っていたので、10年も夢を諦めず頑張っている竜一に憧れて行きますが・・・?・・・というようなお話です。
※こちらの作品にチラリと登場する芸人さん達のお話が、別に出版されています。
「月も星もない」「月よ笑ってくれ(月も星もない2)」「何でやねん!」(1)〜(2)
「それは言わない約束だろう」では、公彰と竜一の出会いから、竜一の挫折までが書いてあります。
「世界で一番大好きだ」は、竜一の再出発と、深まって行く竜一と公彰との関係について書いてあります。
「それは言わない約束だろう」は、面白おかしく甘いお話では無く、ジーンとくるシミジミとしたお話でした。
芸術とか芸能とかって、努力だけでは夢は叶わないという厳しい現実がありますよね。
執着とか意地とかそれらを断ち切るパワーというのも、また相当な物だろうと思います。
芸人になる為に10年頑張って日の目を見なかった竜一は、夢を諦める決心をします。
公彰は、芸人を夢見て頑張っていた竜一に、単純に、憧れと尊敬を抱いていましたが、夢には挫折もありうるという現実の厳しさを、竜一を通して目の当たりにする事になります。
また、竜一によって、今、夢が無くとも、堅実に現実を生きて行く事によって、新たに夢中になれる物に出会う事もあるのだ、という事を教えられます。
それによって、公彰は、少しばかり成長するんですね。
それに比べて「世界で一番大好きだ」は、ひと言で言うとオッサンめろめろ。
(「人生バラ色という言葉と、オッサンめろめろという言葉は、語感が似ている気がする」という竜一の言葉より)
このひと言に尽きるでしょう!
誰とも肌を合わせた事が無かった公彰を、大切に大切に愛して行くオッサン(竜一)のお話でした。
こちらはかなり楽しめました(笑)
オヤジ攻め属性を持つ私にとっては(^^;)
しかも、竜一と萌えのツボがピッタリだった・・・。
公彰は、素直でかなりの赤面症。
赤面症ってすっごくカワイイ。
そして、竜一が公彰のトリコになったのは、「美味しい物を食べている時のニコニコ顔」と「美しい箸使い」。
「美味しい物を食べている時のニコニコ顔」は、素直な公彰の性格が滲み出ていると思いました。
美しい箸使いって、セクシーだわ・・・と私も激しく同意。
公彰は真面目で堅実で素直でカワイイし、竜一は優しくて柔軟で強い心を持っていて、[攻]にも[受]にも好感が持てるカップルでした。
このカップル、大好きかも。
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セックスフレンド
- 2007.
- 12.
- 20
- (Thu)
- 13:43
小説です。イラストは、水名瀬雅良さんです。
これで、商業誌から本になっている菱沢九月さんの本は、コンプリートしました(^ー^)ノ
こちらのお話の主人公は、少々変わった子でしたね・・・
そういった意味では、なかなか感情移入が難しいお話かもしれないです。
どんなお話かと言いますと・・・
見崎史紀(大学生)は、アルバイト先のバーで、客として来ていた同じ大学の鷹巣広青(雑誌モデル)が女に振られる、という場面に居合わせてしまいました。
「女に振られて帰る家が無くなったから泊めて」という鷹巣を放っておけず、見崎の部屋へ連れて帰って来たのですが、次の日鷹巣から「しばらく泊めて欲しい、お礼は身体で返すから」と言われ、「男同士は面倒が無くて楽でいい、抜きたいだけって事でできるから」と身体を触られました。
見崎は、別に嫌では無かったので、肌を許してしますが・・・?※お話は「セックスフレンド」(前編)「ベッド・イン・ヘヴン」(後編)とに分かれています。
・・・というようなお話です。
「俺はあんたと違ってこっちから人に寄ってったことがないから。鈍感で薄情だってわかってるけど、誰もいなくても平気だし、どうでもいいんだよ」
見崎は、だいぶん閉じた感じの子で、他人に寄って行く事はおろか、自分に興味を持たれるのも面倒で嫌いっぽい子のようです。
そのわりには、寄られたぶんだけ(?)は拒まず・・・。
そういう性格のせいなのか、人と人との間であまり揉まれておらず、感情面でもかなり未発達な子のようです。
そんな子だからなのかなぁ?身体の付き合いだけという人が居るのにもかかわらず、恋人というポジションでお付き合いを申し込んで来た人と並行して付き合っちゃうっていうのがね・・・理解し難い。
でもこれは、倫理観とか貞操観念云々の前に、感情が育っていないせいだと思えるので、まあ、仕方が無いのかなぁと。
後編の「ベッド・イン・ヘヴン」は、ひじょーにせつない展開になっていました。
鷹巣も見崎もまだ子供で未成熟で。その行動も感情もすれ違うんですよね。
この話って、若い人よりも、年齢を重ねた人向きの話では無いかな?と思ったりして。
私はこのお話、嫌いではないです。
身体と感情を上手く統合出来ない未成熟さが、また、上手く自分の思いを言葉にする事が出来ない見崎が、もどかしくて可哀相に思いました。
それでも、言い寄る石動を拒みきったので、前編「セックスフレンド」の見崎よりは、かなり成長したんだなぁと、ホッとしました。
いやいやー、石動の登場で並々ならぬ緊張感が漂っていましたから。
このお話は、見崎が鷹巣と関わるようになって、そのおかげで、見崎の感情が成熟して行くというお話だと思いました。
その過程がね、とても興味深かったです。
鷹巣もちょっとズルいなぁと、思うところも最初はあったけれど、鷹巣はずいぶん根気良く見崎と付き合ったなぁと思いました。
ところで・・・
私も子供の頃とか若い頃は、走るのが好きで、ず〜っと走っていたような感じだったので、見崎の気持ちが少しばかりわかります。
走っていると頭の中がカラッポになって苦しくて気持ち良くて、ただただ走りたい・・・ていう感じ?
また、そういう事が好きな人の気質ってあるのかもねー、と妙に納得したりして。
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