埃まみれの甘いキス甘いからだ
- 2008.
- 03.
- 20
- (Thu)
- 23:09
小説です。イラストは蓮川愛さんです。
雑誌で小説は、いくつか読んだ事はあるのですけれども、初めて購入する作家さんの本です。
今回、ガテン系職人さんのお話だというので、購入してみました。
萌えました!!良かったです〜♪
ご馳走様(*^-^)
どんなお話かと言いますと・・・
ガテン系職人のくせにキレイな顔と体の矢倉は、建設業界の零細会社の社長。
微妙かつ歴然とした商売敵である中堅会社の若社長、村川と飲み屋で意気投合をして−−。
だが、曖昧な関係を追い詰めるように、二人の仕事も心も揺るがす事件が起きる!?
(『埃まみれの甘いキス甘いからだ』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
こちら『埃まみれの甘いキス甘いからだ』は、萌えスイッチがパチっ!と入りまして、全開で楽しめました。
つくづく私は、おハイソな設定では萌えないんだなぁ、と思い知った次第です。
こちらのお話、身体から入るお話で・・・強姦?
それはちょっと違うような気がしますけど・・・
お酒に酔って酩酊状態の時に、仕掛けられ、気が付いて「をいをい!」となるのですが、深酒で身体の自由が利かず、抵抗できずにいるうちに身体が・・・という始まり方です。
村川[攻]は、男気があって清々しく、矢倉[受]は真面目で情に厚く、二人とも仕事に対する姿勢はとても真面目で、微妙な関係にあるお互いの会社については、私生活と自分の会社での立場は、キッチリ分けたいと思っているわけです。
それ故に、苦しむ・・・という状況に立たされてしまうのですけれども。
この二人の会話が、イイんですよ・・・。
矢倉が、意地っ張りで、憎まれ口をたたくのですが、村川は、それと知っているので、気を悪くするでもなく、軽く往なして強引に攻めて行きます。
そのやりとりが面白くて。
矢倉は何気にカワイイし。
バトルのような濡れ場もイイ!
煽って煽られて、また煽り返してやる!・・・みたいな?
押せ押せムードでエロくて美味しかったです。
いやいや〜、とても良いお買い物をしました♪
烏城あきらさんとか中原一也さんとか、お好きであれば、おすすめかもしれません。
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発明家に手を出すな
- 2008.
- 02.
- 29
- (Fri)
- 19:11
小説です。イラストは長門サイチさんです。
数年前に購入しました。
さて・・・少しずつ、蔵書整理すすめて行きます。
感想が書きやすい本から・・・(;^。^A
こちらの小説、あまりにも面白くて、私の中では、忘れられない一冊となっております。
これって・・・喜劇ですよね?
え?違いますか?
どんなお話かと言いますと・・・
大手電器メーカーで、特許申請を行う弁理士として働いていた平井将孝は、上からの無理な注文にキレて暴言を吐き、会社を辞職しました。
仕事を失くした将孝は、祖父が営む特許事務所を手伝う事になりましたが、祖父は、自分の大切な顧客である「世紀の大発明家」原田武之を、将孝に託す事にしました。
将孝は、原田の研究所の一室で、早速仕事に取り組む事になりましたが、原田から、自分以外のデータも必要だからと、開発中の育毛剤の検体を頼まれました。
将孝は原田から、将孝の祖父も協力したのだと聞き、仕方なく了承し、原田の研究所に泊まり込む事となりましたが、二人で酒を飲んだある夜、なぜか一向に発毛しない将孝の皮膚の状態を調べるからと、原田のベッドに引きずり込まれ、薬を塗った場所を触られてしまうのでしたが・・・?・・・というようなお話です。
弁理士という仕事に情熱を傾ける将孝の熱い仕事ぶりと、刷毛プレイ育毛剤のデータ採取の為の様子が生み出す滑稽さが、絶妙なバランスで、ただの馬鹿馬鹿しいお話にはなっていない所が凄い(笑)
原田の常人を逸した考えや行動は興味深く、また、二重人格か?と思えるほどの、将孝の見事なぶちキレ具合も面白いし、将孝のその負けん気の強さが災いして、自らを泥沼へと導いてしまう、というのも笑えます。
原田は憎めない奴だし、最後の原田の豹変ぶりは・・・将孝では無くとも、開いた口が塞がりません(笑)
さすがBLだけあって、雪男のままでは・・・という事なのでしょうね。
こちらのお話は、あからさまな胸キュンな恋バナでは無いかもしれません。
原田は、先に将孝に対して身体が反応してしまい・・・将孝は、原田に対して発明家としての憧れは持っているけれど・・・という始まりのお話ですし、将孝は、原田との「世紀の大発明家と弁理士」という関係を大切に考えるあまり、自分がとった行動や感情を「不可解なモノ」として最後まで棚に上げて置いてしまっていますから。
それでも、最後はやっとその「不可解なモノ」を棚から下ろす気になるんですけれどもね。
それにしても。
研究データがあまりにも美しく、そこから見えるすばらしい研究手法に、まだ見ぬ人に憧れを抱いてしまう・・・というのは、恋にも似たような感情ですよねぇ・・・
私も、研究データでは無いですけれど、それに似たようなモノを見て、簡単に惚れてしまえる人なんで(^^;)その感覚は良く理解できちゃったりして。
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便利屋には愛がある
- 2008.
- 02.
- 27
- (Wed)
- 20:38
小説です。イラストは佐々木久美子さんです。
先月、買おうかどうか迷った本だったんですけれど、買ってしまいました。
えー、あの・・・オカルト?オカルトとラブと、どう融合しているのか、気になって気になって(笑)
どんなお話かと言いますと・・・
元エリートサラリーマンでバツイチの大河原悠一郎は、現在は便利屋を営んでいる。
ある日、ひょんなことからハジメと名乗る不思議な少年と同居することになった。
明るくて礼儀正しいハジメは、たちまちご近所のお婆ちゃんたちの人気者に。
そのせいで大河原たちは、行方不明の少女を探すハメに・・・。
実はハジメは「見える人」だった!?
人生はいつだってやり直せる!オカルトテイスト ラブロマンス
(『便利屋には愛がある』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
オカルトテイストな部分は、トンデモでは無く、私はわりとすんなり読めました。
年寄りやオバチャンが多く出てきて、人情話っぽく仕上がっていて良かったです。
これって、所謂「解決モノ」で続きモノにすると面白いのにーと思いました。
もし、続きが出たら、たぶん買います(笑)
が・・・しかし・・・据え膳がわかり辛かったです。
ていうか、据え膳という感じがあまり漂っていなかったような?
ただ、子猫が怖がってしがみついている、というような・・・
ま、子猫ちゃんには違いは無いのですけども(;^。^A
とりあえず、大河原が据え膳だとわかったのなら、良しとしますか。
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白雨
- 2008.
- 02.
- 16
- (Sat)
- 15:50
小説です。イラストは陵クミコさんです。
こちらの作品には、リンク作品『淡雪』があるのですが、どうやら、近々、書き下ろしがプラスされ、同じルチルから新装版
が出るようです。
どんなお話かと言いますと・・・
水沢那智の焼菓子店「Pommes」に、閉店間際に訪れるようになった小さな男の子。
週に3回、一万円札を差し出し「あるもの全部」と言い、売れ残りを全部買って行くのでした。
礼儀正しく、奇妙な買い方をする男の子に興味を覚え、「今度はお母さんかお父さんと一緒においで」と告げると、男の子と一緒に来店したのは、水沢のかつての恋人、加賀有隆でした。
8年前の高校3年生の時、水沢と加賀は、心中の約束をしたのでしたが、将来のある加賀の事を考え、水沢は家を引き払い街を出たのでした。
それが、なぜ、今になって・・・?動揺を隠せない水沢でしたが・・・?・・・というようなお話です。
※こちらの作品にはリンク作品があります。
「Pommes」のアルバイトくんカップルのお話『淡雪(新装版)』
かなり、ドラマチックな設定で、ドラマチックなお話となっております。
それぞれが、親からネグレクトされて育った男の子たちで、方や、バイトに精を出さなくては生きて行く事が出来ない子、方や、大企業の跡取り息子、という設定です。
お話の半分以上が、過去の経緯で占められております。
したがって、その部分に感情移入が出来ないと、楽しめないお話かもしれないです。
空虚な心を抱えたこの男の子達、お互いに、自分自身を根こそぎさらわれるかのような激しい恋に落ち、それが、突然、大人の都合でもぎ取られるのです。
ドラマチック過ぎて引きそうですか?
私も、引くかと思ったのですが・・・意外にも読めてしまいました。
男の子らしく(?)お互いが「好き」という気持ちを認識するよりも先に、フィジカルな面が先行してしまうんです。
そのせいか、激しい恋の渦中にありながら、男女でのラブストーリーにありがちな、所謂「恋に恋をしている」という状態では無くて。
また、お互いの傷を舐めあう感も薄く、そのおかげで、引く事も無く読めてしまったのかな?と思いました。
「国語教師が語る心中の浪漫についての話」「雷雨」「雷様におヘソをとられる話」
上手い!上手いです。
これらが、ものすごーく効果的に使われているんです。
特に、激しい恋情と雷雨が印象的でした。
18歳という年齢が持つ、危うい子供の感じが良く著されていると思いました。
あと2年で成人、大人に手が届きそうでけっして手が届かない、八方塞の焦燥感と閉塞感、その重みが、苦しくて。
また、大人の都合を、涙を飲んで受け入れた水沢の気持ちを考えると、なんとも言えない気分になりました。
そして、煮え湯を飲まされる事となった加賀も、どんなに悔しく思った事かと思うと、読むのが辛かったです。
精神的に大人で、子供でありながら大人の判断を下した水沢は、罪悪感を抱いたまま、8年間経ってもなお、過去の恋愛に囚われたままでした。
そのかわりに、ただただ潔癖で純粋だった加賀が、8年間かけて、全てを理解し、大人になりました。
十代の頃に、激しい恋に落ちてしまったタイミングの悪さが、どうしようも無くもどかしい悲しい恋のお話でしたが、8年間を経て報われます。
18歳の頃に思う「あと2年」への焦りと、実際にかかった8年間の重みと意味が、ぎっしり詰まった物語でした。
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variation変奏曲
- 2008.
- 01.
- 30
- (Wed)
- 19:45
小説です。イラストは水名瀬雅良さんです。
こちらは、『unison』の続編です。
昨年、ジャケ(表紙絵)買いし・・・その流れで続編のこちらも買ってみました。
どんなお話かと言いますと・・・
桐生隆志が入院したと報せを受けた長瀬秀一は病院へ駆けつけ、以来、一日も欠かさず見舞いに訪れている。
力ずくで犯されたことから始まった関係だったが、想いが通じあってから、長瀬は桐生のことばかり考えていた。
だが、桐生の優れた容姿や才能を思い知る度、何故自分が選ばれたのかわからなくなる。
そんなある日、桐生が部下とキスしているのを見た長瀬は・・・?
(『variation変奏曲』書籍裏の内容紹介より引用しました)・・・というようなお話です。
※こちらの作品は、『unison
』の続編になります。
昨年『unison』を、衝動買いしたんですよね。
表紙絵の色調が落ち着いていてイイ感じだったし、リーマンもの、という事で。
で、『unison』は、さあ!これかららぶらぶ?という所で終わっていたので、続編を買ってみたという次第です。
そんなわけで、らぶらぶなお話なのですが、なんだかなぁ・・・「取引」の話もよくわからなかったし。
田中くんも・・・ああ、やっぱりね!みたいな展開だったし。
[受]がウジウジし過ぎで、終始「何故自分が選ばれたのか(好かれたのか)わからない」とつぶやくばかりで。
[攻]もねぇ・・・ひたすら「好きだ」しか口にせず、自分に自信が無さげな[受]を具体的にフォローするわけでもなく・・・。
しかし・・・はっ!それって「テ」なんだろうか・・・?自分に縋らせる・・・
なんだか萌えないお話だったです・・・なぜかしらー?
[攻]がセレブ設定だったからかしら?←貧乏人の僻み根性(^^;)?
あま〜いお話のはずなんですけれど、なぜか私にはいまひとつでした。
う〜ん、残念!
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秘密
- 2007.
- 11.
- 08
- (Thu)
- 10:03
小説です。イラストは茶屋町勝呂さんです。
茶屋町勝呂さんの、あのベッタリとした黒が重苦しく、雰囲気を醸し出しています。
先日、『赤い呪縛』は怖かったという記事を書きましたが、怖かった本繋がりで記事にしてみます。
もーほんと、乙一さんの小説を読んでいるようでした。結末を知るのが怖くて。
しかしですね、読み進めるのが怖かった小説なのですが、その強烈な「怖さ」を味わえるのは、最初の一回だけなんですよ。
次々と秘密が明かされて行ってしまうからなんですけれどもね。
どんなお話かと言うと・・・
秘密
大学生の内海啓太は、秘密を持っていました。
その秘密の為に悪夢にうなされ続け、啓太は部屋でひとりで眠るのがイヤになり、一夜を共にしてくれる人を探して夜の街へ出掛けます。
そこで出会ったのが、杉浦充という年上の男でした。
しかし、秘密をいつまでも隠しておけるはずもなく・・・。秘密2
充が啓太と出会ってから4年後のお話です。
杉浦充の過去と充についての秘密のお話。秘密3
充には、もう何年も会ってはいない家族がいます。
充はある日夜の街で、酔っ払って倒れている弟の樹(いつき)を発見し、家に連れて帰り介抱してあげました。
その事がきっかけで、充は家族にプレゼントを贈る事を思いつきますが・・・?・・・というようなお話です。
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- 秘密 (Holly NOVELS)
- 木原音瀬 茶屋町勝呂
- 蒼竜社 2007-04-21
- おすすめ平均
ドキドキ感がたまらない
心の琴線に触れるドラマです☆
BLだけどもっと広く
ディスレクシアという言葉を初めて知りました。
いい話だった
by G-Tools , 2007/11/08
「秘密」はですね・・・初めて読んだ時は、結末を知るのは怖いのに、現在と過去と現実と妄想と悪夢と甘かったり辛かったりとが入り乱れて、ジェットコースターに何回も続けて乗せられているような感じがしました。
読み終わった時は、放心状態で(笑)「官能小説」という言葉を思い浮かべました。
(濡れ場は多いです。)
しかし、「秘密2」「秘密3」と読み進めて、次々と秘密が明かされて行くと、もう「秘密」は怖いお話では無くなっていて。
じゃあ、一回読んだらもう楽しめない小説なのか?と言うと、そうでも無いんですよね。
二度目からは、啓太と充のそれぞれの不安定な心が生み出す言動や行動を、切なく感じたり愛しく思ったりして楽しめます。
「秘密2」「秘密3」は、充に関しての秘密が明かされるわけなのですが、私は激しい憤りを感じました。
私の場合、周囲にはそのようなお子さんを抱えている方々も多少は知っておりますが、皆、日々大変な思いをしていますし、また、特に男性は、そのような現実は受け入れがたい方が多いらしく、離婚にいたる家庭も少なくはないのです。
しかし、その大変さは想像の限りでしか無いので、声を大にして非難する資格も何も無いのですが。
ただただ、充の幸せを願いながら読みました。
でもね、啓太はそういう境遇の充だからこそ、救われたんですよね。
ここがやはり木原音瀬さんだなぁと思いながら読みました。
そして啓太は、素直で愛情深い充のおかげで心の平静を取り戻して、たっぷり愛情を与えられて余裕が出来たから、それを糧にして、他の人にも何かしら与える事が出来たんですよね?きっと。
充が渇望していた物は、結局、恋愛だけでは補えず、啓太には与える事が出来ない物だったけれど、それでも、啓太の後押しのおかげで、なんとかなりそうで良かったと思いました。
この小説、好きだ〜。
半年ぐらい前に購入しましたが、今回読むのはもう4回目ぐらいです。
怖い話、というのはたった一回しか楽しめないのに、後は魂が救われるお話で、何回でも楽しめるという小説です。
ボーイズラブ小説なのに、恋愛だけでは補えない大切なラブのお話で、だけど、それを、ボーイズラブのチカラによって手に入れたラブのお話。
そんなふうに理解しましたが・・・。
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-
- tag:木原音瀬 茶屋町勝呂
- ジャンル:小説・文学
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華の闇
- 2007.
- 10.
- 19
- (Fri)
- 12:21
少し前に読みました。冷めないうちに書いておこうっと。
新書版の小説です。新書は、文庫のレーベルとは違って大人向き(価格もね)なので、好みです。
挿絵は蓮川愛さんで、イラストは若干少なめと思われますが、本のつくりが凝っていて、中に装飾があったりページが漢数字だったりと、いい雰囲気を醸し出しています。
あらすじは・・・と言うと・・・
男でありながら、吉原で花魁にまでなった遊女(?)のお話です。
吉原で、菩薩花魁と呼ばれた花魁を母に持つ少年は、7つの時に母を亡くして吉原を後にします。
さて、そこで、お相手の南条という男と出会うわけなのですが・・・それから色々あって、南条の知らないうちに、少年はまた吉原へ。
そして、また、南条と少年は、吉原で再会するんです。水揚げ前の少年と。
- 華の闇
- 榎田 尤利 蓮川 愛
- 大洋図書 2007-05-25
- おすすめ平均

タイトルと挿絵に惹かれ・・・・
濃厚エロさえ霞む筆力
BLを越えてる?
さすがの一言
不思議な魅力で惹きつけられて・・・
by G-Tools , 2007/10/18
このお話は・・・大変美味しゅうございました。
つまりは、水揚げの儀式が7日間もあるんです。
かなりのページ数を割いてあります。
そのせいか、水揚げ後の話になる後半、少し内容を端折ったような感じもあって、その辺りは物足りないような気がしましたが。
この2人、惹かれあっているのに長い間、心の行き違いがあって、2人の間には思い違いや憎しみや恨みがあって、それぞれの思いで苦しむんですよ。
しかも、それが解けるのもかなり後になってから。
そんな状態のままで、水揚げの7日間に突入してしまうんだから、もう本当に切ない。
無駄に傷つけあってしまうんですよ。
しかし・・・この南条という男は鈍い。鈍すぎる。
いっぽうこの少年は、潔く凛とした美しさがありますね。
しかも、何やら筋の通った「漢気」も感じます。
それは、吉原で花魁にまでなった母親から譲り受けた精神というものなのですが。
その、精神の美しさがこの物語の隅々まで行き渡っており、『華の闇』の闇には、吉原の遊女達を貶めるような、ただの安っぽい憐憫の情などを、読み手におこさせるような物語にはなっていません。
さすが、榎田尤利さんは、やっぱり凄い作家さんだなーと思いました。
そう言った意味で『華の闇』は、しっかりとした「耽美小説」「官能小説」だと思います。
大人のBL小説ですね。時代物が嫌いではなければおすすめします。
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- tag:榎田尤利 蓮川愛
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